現地時間９月29日、オランダ１部エールディビジの第８節が行なわれ、堂安律が今夏に加入したPSVはアウェーでズウォーレ戦に臨んだ。

　堂安はベンチスタート。ズウォーレには現在、ふたりの日本人選手が所属しているが、ファン・ウェルメスケルケン・際は左SBで先発し、負傷明けの中山雄太はベンチスタートとなった。

　試合序盤は、両チームお互いに一歩も引かない展開となった。絶好調のアタッカー陣をそろえたPSVが果敢に攻撃を仕掛けるが、堅守が売りのズウォーレの最終ラインがはじき返し、決定的なシーンを作らせない。

　しかし、それも前半いっぱいは持たなかった。PSVの好調ぶりは止まらず、39分、ズウォーレの一瞬のスキを突いたパブロ・ロサリオの豪快なミドルシュートで先制する。

　１-０で折り返したPSVは、追加点を奪うべく51分、ブルーマに替えて堂安律を投入。堂安は３トップの右でプレーし、際と対峙する。

　60分にはサイドを駆け上がり、堂安自らシュートを放つシーンも。しかしこれは枠を外れた。この後はえんえんとPSVの攻勢が続き、堂安も右サイドから起点となって仕掛け続けた。そして68分、左サイドのドニエル・マレンが鋭いミドルシュートを叩き込み、追加点をあげる。

　２点をリードしたPSVはその後も主導権を明け渡すことなく試合を支配する。そして72分、待望の瞬間が訪れた。

　中央でDFを引き付けたスフェフェン・ベルフバインからの折り返しのパスを受けた堂安が、ボックス右外から左足で軽快にシュート。これがバウンドしながらゴールに吸い込まれ、PSV移籍後初のゴールを決めた。

　その後、90＋４分にエリック・グティエレスがとどめの４点目を叩き込み、試合は４-０で終了。PSVはリーグ戦２連勝を飾り、１位のアヤックスと勝点20ポイントで肩を並べている。ズウォーレの中山は出場しなかった。

　また、スポーツデータ配信大手の『Opta』の公式SNSアカウントは堂安のゴールを速報で報じ、「堂安律はエールディビジにおいて、PSVのためにゴールを決めた最初の日本人スコアラーとなった。唯一無二の存在だ」と称えている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部