【最後に笑うのは――J1優勝争い】G大阪、浦和、鹿島で争う最終決戦を展望する

カテゴリ:Jリーグ

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年12月04日

チーム状態や対戦相手との相性を見てもG大阪が優位。

三つ巴の争いとなったJ1の優勝争い。最終戦で笑うのはどのチームか。(C) SOCCER DIGEST

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 いよいよ最終節。泣いても笑っても、決着の時がやってくる。
 
 前節、鳥栖戦での衝撃的なドローゲームで勝点1に留まった浦和が首位陥落。代わって、着実に勝点3を積み上げたG大阪が首位に浮上した。
 
 最終節で優勝の可能性を残すのはG大阪、浦和、鹿島に絞られたが、果たして勝利の女神が微笑むのはどのチームなのか。3チームの現状と各試合のポイントを探る。
 
1位 ガンバ大阪
勝点62 19勝5分9敗 59得点・31失点 得失差28
 
対 徳島(A)/15:30/鳴門大塚 前回対戦:○3-0(得点者=宇佐美、阿部、倉田) 
 
 33節の神戸戦では宇佐美が2ゴール・1アシストと全3得点に絡むパフォーマンスで、エースの名に恥じない活躍を見せた。攻守の歯車が狙いどおりに噛み合い、1万8000人を超える観客の前で3-1と快勝。ホーム最終戦を最高の形で締めくくった。
 
 徳島との最終決戦でも、宇佐美は違いなくキーマンになる。11月26日の清水戦から2試合連続の2ゴールと波に乗っており、今季初ゴールをマークしたのも前回対戦の徳島戦。今の勢いであれば3戦連続の1試合2ゴールを達成しても不思議はなく、宇佐美も「ハッピーエンドで終わりたい」と意気込む。
 
 すでに降格が決定している徳島が相手だが、油断すれば足をすくわれかねない。過去の事例として07年の最終節を紐解けば、首位の浦和がアウェーで最下位の横浜FCと対戦し、リーグ戦20試合連続で白星のなかった相手に0-1と敗れた浦和は、土壇場で鹿島にタイトルを奪われた。
 
 もっともG大阪の選手たちは、一様に気を引き締めている。遠藤が「自分たちの戦い方をしっかり見つめ直し、自分たちの力を100パーセント出せば、リーグタイトルが見えてくる」と語れば、丹羽も「まだ何も決まったわけじゃない。しっかりといつもどおりの準備をすれば、結果は付いてくる」と謙虚な姿勢を崩さない。
 
 05年以来9年ぶりのリーグ優勝が迫るなか、驚異の進撃を続ける“青黒”に死角はないようだ。
 
 
2位 浦和レッズ
勝点62 18勝8分7敗 51得点・30失点 得失差21
 
対 名古屋(H)/15:30/埼玉 前回対戦:○2-1(得点者/浦=原口、興梠 名=永井) 
 
「まさか」の首位転落という展開だが、2位のG大阪、4位の鳥栖との上位対決で1分け1敗と結果を残せなかったのは、負傷の興梠、体調不良(不整脈と本人が明かした)の鈴木という主力ふたりを欠いた影響が大きかったものの、力が足りなかったという現実を突き付けられたということだろう。
 
 今となっては、9、10月の下位チームとの4連戦で徳島以外に勝てず(C大阪と甲府に引き分け、仙台に敗れた)、いわば“ボーナスチャンス”で貯金し切れなかったことが土壇場に来て大きく響いている。同時にその頃から、ややチームのバランスが微妙にズレてきていた(終盤、かなり前掛かりになる)のも事実で、これまで改善し切れずにいる。
 
 とはいえ、終わったことを嘆いても仕方がない。名古屋戦に勝って、徳島-G大阪戦の結果を待つしかない。「ベアスタショック」は計り知れず、選手個々によってダメージからの回復具合も異なるだろう。そのあたりをペトロヴィッチ監督がいかに見定め、先発メンバーをどのように変更してくるかがポイントか。
 
 関根の右ウイングバック抜擢、当日の状況によって鈴木のボランチ復帰もあり得る。
 
 
3位 鹿島アントラーズ
勝点60 18勝6分9敗 64得点・38失点 得失差26
 
対 鳥栖(H)/15:30/カシマ 前回対戦:○3-0(得点者/鹿=青木、土居、豊川)
 
 最終節を残して、首位との勝点差は2。3位に付ける鹿島は自力優勝の可能性がなく、前節終了時点では「まずは目の前の試合(鳥栖戦)を勝ってACL出場権を取る」と3位以内確定に視線を向けていた。しかし、この1週間で少し状況は変わった。12月3日に中田が引退を発表。11個のタイトル獲得に貢献した偉大な先輩の花道を飾ろうと、選手たちの士気は間違いなく上がっている。
 
 チーム状態も上り調子で、31節の新潟戦から3連勝。特に攻撃陣が好調を維持しており、3試合で8得点を量産している。負傷離脱したダヴィの代役を務める赤﨑に当たりが出ているのが、何よりの好材料だろう。
 
 スタメン起用され始めた10月末は不安をのぞかせたが、ここ最近はコンビネーションが噛み合い、持ち味の裏への抜け出しがゴールに直結している。本人も自信をつけたようで、最終節での活躍も期待できそうだ。
 
 大一番でホームに迎える鳥栖は、リーグ戦に限れば未勝利と相性は決して良くない。また、サイド攻撃を活性化していたカイオの出場停止も不安要素だ。とはいえ、チームは勝利という「ひとつの目標に向かって団結している」(赤﨑)。まずは、ホームゲームをしっかりと勝ち切り、他会場からの朗報を待ちたい。

G大阪担当:大木 勇(週刊サッカーダイジェスト)
浦和担当:塚越 始(週刊サッカーダイジェスト)
鹿島担当:五十嵐創(週刊サッカーダイジェスト)
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