終盤の林のビッグセーブから土壇場の同点劇に……。
J1リーグ33節、鳥栖-浦和の一戦は、思いも寄らない劇的な展開でドローに。そして、最終節を前に浦和は首位の座を、G大阪に明け渡すこととなった。
鳥栖戦に勝てば、G大阪の結果次第で8年ぶりの優勝が決まる浦和は、立ち上がりからボール支配を高め、鳥栖ゴールに襲い掛かった。
4分、最終ラインからのフィードを、梅崎がヘッドで後方へ流すと、走り込んだ宇賀神が右足インサイドで合わせゴールを狙う。しかし、このシュートは惜しくもクロスバーに阻まれた。
対する鳥栖は、ボール支配は許すものの自陣に堅固なブロックを作り、ボール奪取から鋭いカウンターを発動。11分にはGK林のロングフィードからキム・ミヌが一気にゴール前に抜け出して浦和の守備陣を慌てさせる場面を作り出した。
前半は時間の経過とともに、浦和の攻撃が失速。34分に李が最終ラインの裏に抜け出すチャンスは作ったものの、鳥栖の球際での激しい寄せにテンポ良くパスをつなげず、前線の流動性も不足気味に。
結局前半はスコアレスで終了。一方、同時刻で神戸戦を迎えた2位のG大阪は、宇佐美、パトリックのゴールで2点をリードして前半を折り返した。
後半もポゼッションで上回る浦和に対し、鳥栖が手数を掛けない効率的な攻めで応戦。浦和は、47分に森脇が右サイドを突破してチャンスを広げると、柏木のシュートのこぼれ球に反応した李が左足で狙うも、シュートはバーの上に外れた。
豊田をターゲットに長いボールを放り込んで攻撃に出る鳥栖。52分に池田、54分に水沼が惜しいシュートを放つが、いずれも枠を捉え切れない。
そして互いにスペースを突き合い、ゴール前のシーンが増えてきた68分、浦和は宇賀神からのフィードに抜け出した李がペナルティーエリア内に持ち込むと、競り合った菊地が後方から倒してしまう。扇谷主審はペナルティースポットを指し、菊地にはレッドカードを提示した。
重圧のかかるPKを蹴るのは阿部。プレッシャーを与えようとする林との駆け引きも見られた末のシュートは、ゴール左に吸い込まれ、浦和がついに均衡を破った。
リードした浦和はその後もチャンスを量産。84分には波状攻撃から決定的なシュートを三度連ねる。しかし、これを林がことごとくビッグセーブ。浦和はゲームを決めきることができない。
試合はアディショナルタイムに入り、3分を経過。浦和の勝利は確実かと思われた。それでも鳥栖は最後のチャンスに懸けロングボールを放り込むと、CKを得る。そして、藤田のキックに小林が頭で合わせたボールは、浦和ゴールに吸い込まれ同点。試合は土壇場で振り出しに戻った。
ゲーム再開からほどなくしてタイムアップの笛が鳴ると、浦和の選手たちがピッチ上に崩れ落ちる。G大阪が神戸に3-1で勝利したため、勝点で並んだG大阪が得失点差で浦和を上回り、最終節を前にしてついに首位交代。浦和にとっては敗戦にも等しいショッキングな引き分けとなった。
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4分、最終ラインからのフィードを、梅崎がヘッドで後方へ流すと、走り込んだ宇賀神が右足インサイドで合わせゴールを狙う。しかし、このシュートは惜しくもクロスバーに阻まれた。
対する鳥栖は、ボール支配は許すものの自陣に堅固なブロックを作り、ボール奪取から鋭いカウンターを発動。11分にはGK林のロングフィードからキム・ミヌが一気にゴール前に抜け出して浦和の守備陣を慌てさせる場面を作り出した。
前半は時間の経過とともに、浦和の攻撃が失速。34分に李が最終ラインの裏に抜け出すチャンスは作ったものの、鳥栖の球際での激しい寄せにテンポ良くパスをつなげず、前線の流動性も不足気味に。
結局前半はスコアレスで終了。一方、同時刻で神戸戦を迎えた2位のG大阪は、宇佐美、パトリックのゴールで2点をリードして前半を折り返した。
後半もポゼッションで上回る浦和に対し、鳥栖が手数を掛けない効率的な攻めで応戦。浦和は、47分に森脇が右サイドを突破してチャンスを広げると、柏木のシュートのこぼれ球に反応した李が左足で狙うも、シュートはバーの上に外れた。
豊田をターゲットに長いボールを放り込んで攻撃に出る鳥栖。52分に池田、54分に水沼が惜しいシュートを放つが、いずれも枠を捉え切れない。
そして互いにスペースを突き合い、ゴール前のシーンが増えてきた68分、浦和は宇賀神からのフィードに抜け出した李がペナルティーエリア内に持ち込むと、競り合った菊地が後方から倒してしまう。扇谷主審はペナルティースポットを指し、菊地にはレッドカードを提示した。
重圧のかかるPKを蹴るのは阿部。プレッシャーを与えようとする林との駆け引きも見られた末のシュートは、ゴール左に吸い込まれ、浦和がついに均衡を破った。
リードした浦和はその後もチャンスを量産。84分には波状攻撃から決定的なシュートを三度連ねる。しかし、これを林がことごとくビッグセーブ。浦和はゲームを決めきることができない。
試合はアディショナルタイムに入り、3分を経過。浦和の勝利は確実かと思われた。それでも鳥栖は最後のチャンスに懸けロングボールを放り込むと、CKを得る。そして、藤田のキックに小林が頭で合わせたボールは、浦和ゴールに吸い込まれ同点。試合は土壇場で振り出しに戻った。
ゲーム再開からほどなくしてタイムアップの笛が鳴ると、浦和の選手たちがピッチ上に崩れ落ちる。G大阪が神戸に3-1で勝利したため、勝点で並んだG大阪が得失点差で浦和を上回り、最終節を前にしてついに首位交代。浦和にとっては敗戦にも等しいショッキングな引き分けとなった。
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