• トップ
  • ニュース一覧
  • 金田喜稔がミャンマー戦を斬る!「評価したいのが13番。レギュラー争いを一歩リードしたね。物足りなかったのは…」

金田喜稔がミャンマー戦を斬る!「評価したいのが13番。レギュラー争いを一歩リードしたね。物足りなかったのは…」

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年09月11日

「無理はしたくない」という気持ちがどこかで…

先発11人の中で唯一の“国内組”だった橋本。攻守に存在感を発揮した。写真・金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 追加点を取れないとダメでしょ、この展開だったら。

 相手ががちがちに守って、ゴールをなかなかこじ開けられなかった、という試合ではなかった。

 16分に(中島)翔哉のスーパーゴールで先制して、26分には堂安のパスから南野のヘッドで追加点。理想的な展開だった。すべての面で圧倒的に上回っていたし、この時点でミャンマーが奇跡を起こす(勝点を奪う)可能性はゼロに近かった。

 日本が追加点を奪いやすい状況だったし、後半は雨も弱くなって、ピッチコンディションも良くなっていたように見えた。

 森保監督が(伊東)純也、(鈴木)武蔵、久保と交代のカードをすべてアタッカーで使ったのは、明らかに追加点を狙いにいったからだ。後半、テレビカメラに映し出された久保は川島とともにベンチに残っていて、最初はアップ組に加わっていなかった。それなのに、3枚目のカードとして投入されたのは、なかなか3点目が取れなかったからだろう。
 
 そこまでしたのに、後半にゴールが奪えなかったのは、反省点だよね。結局、このチームでとくにシュートの意識が高く、決定的な仕事ができる翔哉と南野が得点したわけだけど、彼らがいなかったら、もしかしたら勝ち切れなかったかもしれない。いくら圧倒しても、最後の局面でモノを言うのは個人のスキルだからね。

 ヨーロッパのシーズンが始まったばかりで、クラブで厳しいポジション争いを強いられている選手が少なくない。2‐0でなった時点で「無理はしたくない」という気持ちがどこかで働いたのかもしれない。ペナルティーエリアに入ってくる人数が少なくなっていた。心情としては理解できるけどね。

 3点目を取れなかったのは不満だけど、緊張感のある敵地でのワールドカップ予選初戦で、2‐0で危なげなく勝利したんだから、まずはよしとしないといけない。

 元々、ミャンマーはサッカーが根強いている国でね。僕が初めて日の丸を背負ってタイに遠征した時、当時のビルマ(現在のミャンマー)のパスサッカーを見て、衝撃を受けたからね。日本サッカーはビルマから学んだことも多くて、いまこうして完全に圧倒しているのを見ると、感慨深いものがあるよ。
 
【関連記事】
【セルジオ越後】格下ミャンマー相手に2点だけ…日本のシュートってなんで入らないの?
【日本2-0ミャンマー|採点&寸評】ゴラッソの中島が最高点! W杯予選初戦で順調な白星スタートも後半の決定力不足は課題
久保建英の「推定市場価格」が驚異の500%アップ! 一方でサラゴサ移籍の香川真司は…
【ミャンマー戦|動画&記事一覧】解説:セルジオ越後、金田喜稔、採点&寸評、プレー分析、各国メディアの評価、PHOTOギャラリーetc.
「まさにプロフェッショナル!」海外メディアの名物記者はミャンマー戦の日本代表をどう見た?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ