マジョルカはなぜ久保建英を獲得したのか?熱血監督が期待する役割は「攻撃の中心」【現地レポート】

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ガブリエル・フォルテサ(スペイン『AS』紙記者)

2019年08月26日

強靭なパーソナリティーは末恐ろしい

今月22日にマジョルカへの移籍が決まった久保。直後のR・ソシエダ戦はメンバーから外れた。(C) Getty Images

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 マジョルカと日本はサッカーの赤い糸で結ばれているのかもしれない。大久保嘉人(現ジュビロ磐田)と家長昭博(現川崎フロンターレ)に続き、クラブ史上3人目の日本人選手である久保建英の入団が決定した。レアル・マドリー経由の移籍というプラスアルファも追い風に、先達のふたりを超える「クボ・マニア」(フィーバー)が早くもマジョルカ島で起こっている。

 しかしそんな周囲の喧騒をよそに、久保本人はいたって冷静だ。自分の目指すべき道をしっかりと見据えてその道を確実に歩んでおり、自分が置かれている状況も明確に理解しているようだ。18歳らしからぬ強靭なパーソナリティーは、末恐ろしい限りだ。

 マジョルカが久保に期待している要素は、スピード、ドリブル、得点、アシスト、すなわち攻撃面における全般的な貢献だ。
 
 すでに今シーズンのラ・リーガは開幕しているが、ある程度の猶予期間は必要だろう。新しいチームメイトの特徴やチームの戦術コンセプトを把握しないといけないし、何よりビセンテ・モレーノ監督の目指すサッカーに適応しなければならない。

 2年間でマジョルカを2部B(実質3部)からの連続昇格で1部に引き上げたこの熱血漢は、攻撃の選手にもハードワークを強く求める。もちろん久保も例外ではない。もっともクオリティーにもインテリジェンスにも長けた彼のことだ。マジョルカの戦術にもスムーズに適応する、われわれ現地記者はそう見ている。

 マジョルカの攻撃陣の主軸を担うのは、ベテランのサルバ・セビージャを筆頭に、レアル・マドリーのカスティージャ出身のアレイシ・フェバス、2列目からの飛び出しが魅力のダニ・ロドリゲス、突進力に長けたラゴ・ジュニオル、大型FWのアンテ・ブディミルらだ。

 一方、守備陣はアントニオ・ライージョ、マルティン・ヴァリエントの両CBと若手のホープである守備的MFイドリス・ババが中心的存在だ。

 モレーノ監督のスタイルは、前述したように全ての選手のハードワークを土台に、ボールを奪えば有効にピッチの横幅も使いながら、素早いトランジションで果敢にゴールに迫る堅守速攻をベースにしている。守備でどれだけソリッドさを発揮できるかがポイントで、なおかつチャンスを確実に得点に繋げる攻撃面での効率性も重要になってくる。

 そのなかで首脳陣が久保に託そうとしているのは、攻撃の中心選手としての役割だ。また長い2部生活を経て、7シーズンぶりに1部に復帰し、マジョルカのファンは新たなアイドルの登場を切望していた。そんななか決まったのが久保の入団だったのだ。
 

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