本人は抜かれたことよりも…
オランダが生んだ守備職人の牙城がついに崩された。
現地時間8月4日に行なわれたマンチェスター・シティとリバプールのコミュニティーシールドは、PK戦の末に前者がクラブ史上初の連覇を成し遂げた。
昨シーズンのプレミアリーグで最終節まで優勝争いを演じた両雄の互いに一歩も譲らない攻防戦が繰り広げられたなかで、試合後に大きな注目を集めたのは、88分の一コマだった。ピッチ中央でボールを持ったシティのブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスがリバプールのオランダ代表DFファン・ダイクをかわし、“とある記録”を止めたのだ。
ファン・ダイクは公式戦において、2018年3月以来、たった一度もドリブル突破を許さなかった。それが、G・ジェズスとの1対1に負けたことで、約1年5か月ぶりに“抜かれた”のである。
現地時間8月4日に行なわれたマンチェスター・シティとリバプールのコミュニティーシールドは、PK戦の末に前者がクラブ史上初の連覇を成し遂げた。
昨シーズンのプレミアリーグで最終節まで優勝争いを演じた両雄の互いに一歩も譲らない攻防戦が繰り広げられたなかで、試合後に大きな注目を集めたのは、88分の一コマだった。ピッチ中央でボールを持ったシティのブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスがリバプールのオランダ代表DFファン・ダイクをかわし、“とある記録”を止めたのだ。
ファン・ダイクは公式戦において、2018年3月以来、たった一度もドリブル突破を許さなかった。それが、G・ジェズスとの1対1に負けたことで、約1年5か月ぶりに“抜かれた”のである。
スポーツのあらゆるデータを取り扱う『Opta』によれば、ファン・ダイクは、2018年3月に行なわれたニューカッスル戦でスペイン人MFミケル・メリーノに抜かれたのを最後に公式戦にして65試合、昨シーズンに至っては、誰一人としてドリブル突破を許してこなかった。しかし、今回ついにその牙城が崩れたのである。
試合後、当の方人は、英公共放送『BBC』の取材に対し、「僕のことよりも……」と切り出し、勝ち切れなかったチームパフォーマンスを悔いた。
「今日の僕らの前半の出来は最悪だった。それは誰が見ても明らかなことだと思う。まだ、普段のような最高のサッカーができていない。後半はプレッシャーのスピードも上がって、比較的よかったと思うけどね。
周りは僕らとシティの2強がプレミアリーグを争うと予想しているけど、そんなことはない。周りにはもっと改善してきたクラブがある。まずは開幕戦をしっかりと勝たなくてはいけない」
G・ジェズスに抜かれたことは意に介していないファン・ダイク。彼を中心としたリバプール守備陣は、今シーズンも堅守を見せるのか。まずは、現地時間8月9日に迎えるノーリッジとのプレミアリーグ開幕戦に注目したい。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部