来る８月９日、プレミアリーグの2019-20シーズンが幕を開ける。

　昨季はリバプールとのデッドヒートを制したマンチェスター・シティの連覇で終わったプレミアリーグの新シーズンは、いったいどんな１年となるのか――。

　注目の開幕戦が刻一刻と迫るなか、英国内でリーグの放映権を買い取っている有料スポーツチャンネル『BT Sports』は、「2019-20シーズンのプレミアリーグの脚本」と題して、順位を大胆に予想。それが大きな反響を呼んでいる。

　現地時間８月１日、『BT Sports』は、ありとあらゆるデータを駆使したシミュレーションをAIで自動的に算出できる“スーパーコンピューター”を使って、最終順位を予想。導き出された結果によると、チャンピオンとなるのはマンチェスター・Cで、勝点７差でリバプール（２位）が続き、トッテナムとチェルシーがチャンピオン・リーグ（CL）出場圏内の４位以内に滑り込んでいる。

　また、ウナイ・エメリ体制２年目を迎えるアーセナルは５位、世代交代を推し進めるマンチェスター・ユナイテッドが６位でフィニッシュ。ちなみに、ラファエル・ベニテスを解任してスティーブ・ブルース監督を招聘し、日本代表FW武藤嘉紀の起用法も注目されるニューカッスルは、18位で「降格」という予想となった。

　このAIを利用した独自予想に対し、猛反発をしたのが他でもない選手たちだ。ちょっとした“炎上”騒ぎをとなっている。

“隣人”の３連覇を予想されたうえ、６位で「CL出場権を手に出来ない」と決めつけられたマンチェスター・Uのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードは、自身のSNSで「データなんて燃えろ」と『BT Sports』の記事を印刷した紙を燃やす動画を公開。さらにアストン・ビラの10番をつけるジャック・グレイリッシュは、「シーズンを決定付ける台本だと？ 俺たちの未来は俺たちが手掛ける」とプリントアウトした用紙を放り投げているGIF画像をツイッターにアップした。

　そのほかにも、新シーズンもリーグタイトルを逃すとされたトッテナムのデル・アリが、「科学者が俺たちのシーズンを台本にした？ いい加減にしろ」と結果が記された紙をバーベキューで燃やせば、ウェストハムのデクラン・ライスは、「誰が予想できないことを予想できるというんだ。もう一度考えなおせ！」と叫んで、壁に張り付けた『BT Sports』と書かれた用紙にダーツを投げ込んでいる。

　多くの選手たちから反感を買ってしまったこの予想だが、これらの批判的なSNS投稿をまとめた動画を公開するなど、全く意に介していない様子だ。果たして、予想はどれだけ的中するのか。注目の新シーズンは、現地時間８月９日に行なわれるリバプール対ノーリッジの一戦で幕を開ける。