仲間を擁護したサラーにエジプト人モデルが怒り
アフリカ・ネーションズカップを戦っているエジプト代表は先日、SNSで多くの女性からセクハラ行為を批判されていたアムル・ワルダをメンバーから外した。だが、その問題は、同代表周辺で思わぬ波紋を広げているようだ。
英紙『Telegraph』によれば、ワルダをかばったことで、リバプールに所属するエジプト代表FWのモハメド・サラーも批判を浴びているという。
同紙によれば、サラーはツイッターで、「女性には最大の敬意を払って接しなければならない。『ノー』は『ノー』だ」と、女性へのリスペクトを強調。そのうえで、「過ちを犯した人の多くがより良く変わることができるはずであり、もっとも安易な道であるギロチンにすぐかけるべきではないと信じる」とし、以下のように続けた。
「セカンドチャンスを信じる必要がある。導いて、教育しなければ。遠ざけることが答えじゃない」
英紙『Telegraph』によれば、ワルダをかばったことで、リバプールに所属するエジプト代表FWのモハメド・サラーも批判を浴びているという。
同紙によれば、サラーはツイッターで、「女性には最大の敬意を払って接しなければならない。『ノー』は『ノー』だ」と、女性へのリスペクトを強調。そのうえで、「過ちを犯した人の多くがより良く変わることができるはずであり、もっとも安易な道であるギロチンにすぐかけるべきではないと信じる」とし、以下のように続けた。
「セカンドチャンスを信じる必要がある。導いて、教育しなければ。遠ざけることが答えじゃない」
サラーはセクハラ行為を容認していない。だが、国内で絶大な人気を誇る同選手が、再チャンスを与えるべきと主張したことで、ワルダを非難していた英国系エジプト人のモデルは、「周囲に影響した」と訴えている。
同モデル女性は、英紙『Sunday Mirror』で、サラーがエジプトで「文字通りの神様だ」とコメントしたうえで、「彼は何をしても正しくなる。それが私を苦しめている。今は家族に会おうと国に帰ることもできない。道で攻撃されるでしょうからね。サッカー・ファンは知ってのとおり。エジプトのファンは100倍悪い」と嫌悪感を示した。
『Telegraph』によると、2013年の国連の調査では、エジプトの女性の99%が肉体的・精神的にセクハラ被害を受けたことがあると発表されている。
なお、エジプト・サッカー協会は、SNSでの動画で家族やチームメートに謝罪したワルダについて、「連帯精神」から復帰を認めると発表。チームの団結力が深まった同代表は、ホスト国を務めているアフリカ・ネーションズカップ2019のグループステージで3連勝を飾り、ラウンド・オブ・16に駒を進めている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部