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【G大阪】スタメン抜擢のFW食野が鹿島戦でゴール! 若手が台頭する一方で宮本監督の頭を悩ます問題は?

カテゴリ:Jリーグ

飯間 健

2019年06月03日

「ゴール前までボールを運んでも、そこからのクオリティが足りない」

食野は好調を維持しているものの、チームとして攻撃の形ができているかと言えば疑問符は付く。写真:徳原隆元

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[J1リーグ14節]G大阪1-1鹿島/6月1日(土)/パナスタ
 
 若手の積極起用路線に切り替えて3試合目。3バックにすることで守備を安定させ、1日の鹿島戦を終えて、路線変更後1勝2分けの勝点5を上積みしたことは、決してネガティブな要素ではない。鹿島戦では20歳のFW食野亮太郎が昨年4月14日・長崎戦以来のスタメンで1得点。MF高江麗央、MF福田湧矢、DF高尾瑠らに続く“新戦力”の台頭も明るい材料だろう。ただ若手の勢いを持ってしても、いまだ改善できないポイントがある。
 
 得点力不足。3月30日の神戸戦以降はリーグ戦9試合連続で複数得点が生まれていない。
 
 その理由はさまざまだ。ひとつは宮本恒靖監督が言う「ゴール前までボールを運んでも、そこからのクオリティが足りない」こと。もうひとつは劣勢時に流れを変えきれないこと。そして、まだフィニッシュへのアイデアが全体として共有できないことなどが挙げられる。
 
 スコアレスドローだった前節・札幌戦の反省を受けて、この1週間は「厚みのある攻撃」「縦パスを入れる回数の増幅」「遅攻と速攻のメリハリ」を重点的にトレーニングしてきた。FWアデミウソンとFWファン・ウィジョの2トップは個の力が優れているゆえに、ふたりだけで攻撃を仕掛けてしまい、単発に終わってしまうことが多かった(もちろん、それで得点になればOKなのだが……)。そこにクサビ役になれる食野を起用することで3つの改善点を一気に解消しようとしたのだろう。

 前半は狙い通りだった。だが後半、鹿島守備陣が食野と中盤の間のスペースを消すことで最前線の起点を作らせないような対策を講じると、そこからの打開策は見出せなかった。結果、押し込まれる時間が続き、攻撃も単発になってしまうシーンが散見した。こういう時に選手交代などの手を打ってほしいところだが、なかなか勝点が付いてこない現状では、指揮官も動きづらいのかもしれない。
 
 国際Aマッチウィークのため、鹿島戦後は2週間空く。MF遠藤保仁に代わって司令塔役を任されているMF矢島慎也は「この3試合は良くもないけど悪くもない結果。ビルドアップの工夫、最後の質のところを上げないと、この先苦しくなる。でもピッチ内でも“ああしてほしい”“こうした方が良い”という声は出ている」と強い危機感と互いに要求し合える関係性ができつつあることを口にした。リーグ中断は最高のタイミングと言って良い。3試合で計1失点の堅守をキープしつつ、どう攻撃のパターンを増やし、質を上げていくか。これは次節・磐田戦での、ひとつの焦点になる。
 
取材・文●飯間 健
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