続々と出場校が決定しているインターハイ（高校総体）。６月３日月曜日には新たに７校が栄誉を掴んだ。
 
　県20連覇に挑んだのが、選手権覇者の青森山田。八戸学院野辺地西との対戦となった県決勝は、開始４分間で２得点を挙げるラッシュで幕を開けた。松木と田中がそれぞれ頭で決め、早々にリードを奪う。それでもその後は堅陣を敷く野辺地西が試合を引き締め、時折鋭いカンターを繰り出すなど拮抗した攻防戦となったが……。スコアはこのまま動かずタイムアップ。青森山田は今予選５試合で51得点・無失点の数値を叩き出し、本大会に駒を進めた。
 
　のっけから撃ち合いを演じたのが徳島決勝、徳島市立vs徳島北戦だ。徳島市立は前半８分に川人が、同13分に土田がゴールを決めて２点を先取。だが徳島北は27分に渡辺が決めて１点を返すと、33分には前田が直接FKを蹴り込んで、瞬く間にスコアをタイに戻した。そして後半３分、徳島市立は野口のゴールで勝ち越しに成功。結局これが決勝点となり、軍配は徳島市立に上がった。堂々の夏６連覇を達成だ。
 
　大分と柳ヶ浦が鎬を削った大分決勝は、延長戦にもつれ込む熱戦となった。前半28分に柳ヶ浦が芝崎のゴールで均衡を破ると、大分も負けじと後半13分に長澤が菊地のアシストから同点弾をゲットする。白熱の攻防戦は１－１のまま延長戦に突入し、迎えた前半１分、大分はＣＫのチャンスから竹谷が逆転弾をねじ込み、このリードを守り切った。２年連続12回目の本大会行きだ。
 
　岩手では新王者が誕生した。県決勝で盛岡商と専大北上が対峙し、後者が前半早々の先制点を守り切って１－０の快勝。選手権を含めて初の全国切符を掴んだ。午前には女子チームが県優勝を飾っており、嬉しいペアでの優勝となった。宮城決勝は仙台三と聖和学園の顔合わせ。拮抗したゲームは０－０で前半を折り返し、迎えた後半17分、聖和学園の局田が連携プレーから左足を振り抜いて先制点を挙げる。さらに局田はその10分後にも追加点を奪い、チームを８年ぶり３回目の檜舞台に導く殊勲者となった。

　石川は星稜が接戦をモノにした。県決勝は金沢学院に先制点を奪われる苦しい展開も、後半に別宗がＰＫを決めて追いつき、延長戦に入って川口のヘディング弾で逆転勝利。新体制のもと、８年連続27回目の本大会出場を手繰り寄せた。秋田決勝は秋田商が新屋を延長戦の末に２－１で振り切り、２年ぶり34回目の出場権を掴んでいる。
 
　明日６月４日火曜日は佐賀で決勝が行なわれる。９年ぶりの出場を目論む佐賀北と、初出場を狙う武雄の顔合わせだ。
 
　女子は６月３日に関東大会が閉幕。日曜日の準決勝を制してすでに出場権を獲得していた十文字と前橋育英が決勝で相まみえ、前者が３－１の快勝を収めて５年ぶりの優勝を飾った。３番目の出場権を懸けた３位決定戦は、暁星国際が湘南学院を１－０で下し、初の全国行きを決めている。
 
　今年度のインターハイは南九州で行なわれ、サッカー競技は男女ともに沖縄県内で開催される（７月25日開幕）。男子は埼玉、千葉、愛知の出場枠が２から１となり、全52チームが参加。女子は例年と変わらず16チームで、各地域大会に割り振られた出場枠を争う。現時点で18チームが本大会出場を決めている。