「リーグとして基準を定めてほしい」
[J1リーグ12節]浦和2-3湘南/5月17日(金)/埼スタ
5月17日、浦和レッズ対湘南ベルマーレが埼玉スタジアム2002で行なわれ、前半だけで2点を奪われた湘南が、後半に3点を挙げるという劇的な展開で逆転勝利を収めた。
この試合で、両チームの選手、スタッフ、そしてサポーターの胸に強烈な違和感を残す出来事があった。
浦和が2点先行していた31分、湘南の杉岡大暉がエリア外から豪快なミドルシュートを放った。ボールは右ポストに当たって跳ね返ると、左サイドネットに突き刺さった後、ゴール外に大きく跳ね返った。
なんとも珍しい軌道を描いたシュートだったが、映像で確認する限り、ボールは確かにゴールラインを超えている。だが、なぜか主審および線審はこれをノーゴールと判定し、「幻の1点」となってしまった。
この"誤審"に対し、湘南の曺貴裁監督をはじめ選手たちは猛抗議するも、訴えは通らず。しかし、湘南はこの逆境を跳ね除けてみせた。後半から途中出場した菊地俊介が2点を決め、90+4分のラストプレーで山根視来が豪快なミドルをお見舞いして勝利を手にしたのだ。
そして試合後、浦和に在籍した経歴も持つ湘南MF梅崎司が自身のSNSを更新。「奇跡。僕らは判定に負けなかった。」と発信し、サポーターへの感謝、浦和レッズというチームや埼スタ、かつてのチームメイトに対する特別な思いなどを吐露したうえで、今回の“誤審”に触れた。
5月17日、浦和レッズ対湘南ベルマーレが埼玉スタジアム2002で行なわれ、前半だけで2点を奪われた湘南が、後半に3点を挙げるという劇的な展開で逆転勝利を収めた。
この試合で、両チームの選手、スタッフ、そしてサポーターの胸に強烈な違和感を残す出来事があった。
浦和が2点先行していた31分、湘南の杉岡大暉がエリア外から豪快なミドルシュートを放った。ボールは右ポストに当たって跳ね返ると、左サイドネットに突き刺さった後、ゴール外に大きく跳ね返った。
なんとも珍しい軌道を描いたシュートだったが、映像で確認する限り、ボールは確かにゴールラインを超えている。だが、なぜか主審および線審はこれをノーゴールと判定し、「幻の1点」となってしまった。
この"誤審"に対し、湘南の曺貴裁監督をはじめ選手たちは猛抗議するも、訴えは通らず。しかし、湘南はこの逆境を跳ね除けてみせた。後半から途中出場した菊地俊介が2点を決め、90+4分のラストプレーで山根視来が豪快なミドルをお見舞いして勝利を手にしたのだ。
そして試合後、浦和に在籍した経歴も持つ湘南MF梅崎司が自身のSNSを更新。「奇跡。僕らは判定に負けなかった。」と発信し、サポーターへの感謝、浦和レッズというチームや埼スタ、かつてのチームメイトに対する特別な思いなどを吐露したうえで、今回の“誤審”に触れた。
「最後にこれを美談にだけにして終わらせて欲しくない。誤審は誤審。明らかに入っていた。僕らは人生をかけて戦っている。今回は奇跡的に勝利できたけど、あのゴールを認められず、あのカウンターで3点目をくらっていたらどうなっていたんだろう。そこは今後のサッカー界の為にも改善してほしい。」(原文ママ)
そして、反響の大きさを踏まえたうえで、こうも続けている。
「レフリーの方を責めすぎないで欲しいです。レフリー、リーグとしてVARも含め、基準を定めていってほしいです。誤審したレフリーへのペナルティがあまり無いと僕は認識しています。その辺も踏まえて着地点を見つけて欲しい。選手やチームは悪質なファールや問題などでペナルティがあります」
欧州ではかなり一般的になっているゴールラインテクノロジー及びビデオ・アシスタント・レフリー(VAR)だが、今現在、Jリーグに導入されていない。しかし、度重なるJでの“誤審”に対し、審判団に対する不信感は高まっている。今後は、いち早く着手すべき議題として、熱を帯びそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部