中井卓大号泣…R・マドリーがU-16国際大会の決勝で散る!“ピピ”の日本凱旋を飾れず…

カテゴリ:海外日本人

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年04月21日

PK戦にもつれる激闘の末に…。

決勝でフル出場を果たした中井。奮闘むなしくタイトル獲得はならず。写真:滝川敏之

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 FC東京の5人目のキッカーのPKが決まった瞬間、レアル・マドリーの選手たちは次々に崩れ落ちた。その中には、“ピピ”こと中井卓大の姿があった。溢れる涙が止まらなかった。

 4月21日、国内外の計8クラブのU-16以下(2003年生まれ以降)の選手たちが参加した「キリンレモンCUP2019」は最終日を迎え、柳島スポーツ公園(茅ヶ崎市)では決勝トーナメントを開催。中井が所属するレアル・マドリーのカデーテA(U-16)は決勝に勝ち上がり、激闘の末にFC東京の前に屈した。

 準決勝のジェフ千葉戦に続いて、この日2試合目の先発出場を果たした中井は、その一戦と同様に4-3-3の右インサイドハーフに入った。

 試合(30分ハーフ)はいきなり動く。開始1分、右サイドからのクロスをFW野澤零温にヘッドで叩き込んで、FC東京が先制点を挙げる。

 マドリーはその直後に左ウイングのジェレミがGKと1対1になるが、決めきれない。

 その後は5バックを敷いたFC東京の固い守備に苦しみ、チャンスを作り出せない。25分には中井のタイミングのいいパスを受けたダニが惜しいシュートを放つも枠を外れる。
 
 後半、ややギアを上げて攻めに出たマドリーは6分、アンカーのチャモンが豪快なミドルを突き刺し、ようやく同点に追いつく。

 しかし、たたみかけることができずにその後は一進一退の展開。後半24分にはカウンターから大ピンチを招くも、GKがエリアの外に飛び出して間一髪防いだ。

 試合は1-1のまま10分ハーフの延長戦に突入。両チームとも3日で5試合目ということもあって、さすがに疲れの色が見え始め、徐々に攻撃の確度が低下していく。延長後半6分にマドリーが迎えたビッグチャンスも、フィニッシュの精度を欠いた。

 勝負の行方はPK戦へ――。マドリーは、1人目と2人目が立て続けに失敗。FC東京の
4人目をストップしたが、5人目に決められて万事休す。中井の順番は回ってこなかった。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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