負傷した石毛を見て、北川が感じたものは?
リーグ戦3試合連続ゴールの後に出てきた言葉は仲間への想いだった。
4月20日、清水はJ1・8節でC大阪と対戦。終盤までまるで良いところがなかったが、エース・北川航也の得点で今季初の連勝を飾った。
劣勢を強いられた一戦で、チャンスが巡ってきたのは82分。右サイドから上がったクロスをGK六反勇治がキャッチすると、素早く前線にボールを送る。これを受けたエウシーニョが右サイドを全力疾走。ペナルティエリア外まで飛び出してきたキム・ジンヒョンの動きを見極め、左サイドにラストパスを送る。
ここに走り込んできたのが北川だ。ギリギリのところでボールに追い付くと、ほとんど角度がない位置から左足でシュート。ポストに当たりながら、無人のゴールへと吸い込まれて決勝点となった。
試合後、北川はヒーローインタビューに登場。「非常に苦しい試合内容だった。それでも守備陣がゼロで抑えてくれて、最後に得点することができて良かったです」と安堵の表情を浮かべ、今季初の連勝とホーム初勝利に頬を緩ませた。
ゴールについては、六反がボールを持った瞬間にエウシーニョの位置が見えたという。
4月20日、清水はJ1・8節でC大阪と対戦。終盤までまるで良いところがなかったが、エース・北川航也の得点で今季初の連勝を飾った。
劣勢を強いられた一戦で、チャンスが巡ってきたのは82分。右サイドから上がったクロスをGK六反勇治がキャッチすると、素早く前線にボールを送る。これを受けたエウシーニョが右サイドを全力疾走。ペナルティエリア外まで飛び出してきたキム・ジンヒョンの動きを見極め、左サイドにラストパスを送る。
ここに走り込んできたのが北川だ。ギリギリのところでボールに追い付くと、ほとんど角度がない位置から左足でシュート。ポストに当たりながら、無人のゴールへと吸い込まれて決勝点となった。
試合後、北川はヒーローインタビューに登場。「非常に苦しい試合内容だった。それでも守備陣がゼロで抑えてくれて、最後に得点することができて良かったです」と安堵の表情を浮かべ、今季初の連勝とホーム初勝利に頬を緩ませた。
ゴールについては、六反がボールを持った瞬間にエウシーニョの位置が見えたという。
「エウシーニョ選手が絶対に折り返すかシュートを打つと思っていたので、信じて走り込んだ。そこにこぼれてきて、上手く流し込むことができましたね」と、瞬時に状況を見極められた自身の判断に胸を張った。
ただ、石毛秀樹の話になると、表情は一変する。清水ユースの先輩は15日に行なわれた岐阜との練習試合で右膝前十字靱帯と右膝内側側副靱帯を損傷し、全治8か月の大怪我を負った。
石毛のために――。この試合に懸ける想いが高まるのは無理もない。
「自分がプロに入ってから常にピッチ内外でお世話をしてくれた先輩で、正直怪我の話を聞いた時はショックだった。でも、石毛選手は次の日に前を向いて、今シーズン中に復帰すると約束してくれた。そのために僕たちができるのは、良い状態で石毛選手に復帰戦を迎えてもらうこと。なので、自分たちは勝点3を取り続けるしかない」
今季初の連勝を飾り、チームの状態も上向いてきた。お世話になった石毛のためにも、北川はさらなるゴール量産を誓う。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部