「自分にとってもいい経験になる」想定外の状況にも本人は前向き
開幕から2か月、栃木SCは続出する怪我人に苦心している。枝村匠馬、温井駿斗、川田拳登……。オープニングゲームに名前を連ねた選手で、依然ピッチに戻れていない選手は複数いる。主力級と期待された選手たちが戦列を離れていくなかで、チームのシステムは3バックから、3バックと4バック併用となった。戦力が負傷により削られていく苦境にありながら、残された選手にはユーティリティ性が求められる状況が生まれている。
チームは依然、下位に沈む。しかし、反転攻勢へ希望の光がないわけではない。桜の季節を過ぎ、怪我人が少しずつピッチへと戻りつつある中、存在感を高めている選手がいる。それが西谷優希だ。双子の弟・和希がアタッカーとして揺るぎない地位を築いている栃木へ、昨夏、ドイツ4部のTuSエルンテブリュックから入団した。
本来のポジションは弟と同じ1.5列目。昨シーズンは途中交代でシャドーのポジションに入ることが多く、タイミングのいい飛び出しを持ち味に17試合に出場した。今シーズンは開幕から10試合を終え8試合に出場。昨シーズンなかったフル出場もすでに4試合を数える。「今シーズンの目標は全試合フル出場。10ゴール、10アシスト。すでに全試合フル出場の達成はなくなったが」。本人は苦笑いするが、その表情は明るい。
チームは依然、下位に沈む。しかし、反転攻勢へ希望の光がないわけではない。桜の季節を過ぎ、怪我人が少しずつピッチへと戻りつつある中、存在感を高めている選手がいる。それが西谷優希だ。双子の弟・和希がアタッカーとして揺るぎない地位を築いている栃木へ、昨夏、ドイツ4部のTuSエルンテブリュックから入団した。
本来のポジションは弟と同じ1.5列目。昨シーズンは途中交代でシャドーのポジションに入ることが多く、タイミングのいい飛び出しを持ち味に17試合に出場した。今シーズンは開幕から10試合を終え8試合に出場。昨シーズンなかったフル出場もすでに4試合を数える。「今シーズンの目標は全試合フル出場。10ゴール、10アシスト。すでに全試合フル出場の達成はなくなったが」。本人は苦笑いするが、その表情は明るい。
開幕前、定位置でもあるシャドーは2年目の浜下の台頭や、経験豊富な大﨑淳矢の加入で厳しいポジション争いが予想された。しかし、実際は怪我人続出の苦しい台所事情も重なって、西谷優には想定以上の「ハードワーク」が課されることとなっている。
3月上旬、練習中のゲームでレギュラー組の浜下が負傷。控え組に入っていた西谷優が、すぐさま浜下の入っていた左ウイングに入った。さらに試合では4バックの左サイドも任されることとなり、期せずしてマルチロールとしての道を歩むことになった。「今までやったことがないポジションでプレーすることは、自分にとってもいい経験になる。プラスでしかない」。想定外の状況にも本人は前向きな姿勢をのぞかせる。