弟・和希と行なっている「コソ練」は地元では有名な話
地元・栃木の益子町出身。町内で時間を見つけては弟・和希と行なっている「コソ練」は地元では有名な話だ。「子どもの頃からふたりでしてきた日課のようなもの。坂道ダッシュや1対1、ラダーなど、日ごとにメニューを変えながらやっている」。そんな地道な努力もあって、体格はドイツから帰国した時よりも一回り大きくなった。筋力もJリーグを戦う上での理想に着々と近づいている。
もちろん試合に出続けるために、西谷優自身が良好なコンディションを保ち続けていることも忘れてはいけない。守備ラインをともに担う森下怜哉は「“ツインズ”はドリンクから気を使い、練習前の身体のほぐし方も特に念入り」と評するが、西谷優自身は「高校時代からポジションを争うライバルはたくさんいた。『代わりはいくらでもいる』という考えに立てば、防げるけがは予防し試合に出続けたい」との意識だ。
もちろん試合に出続けるために、西谷優自身が良好なコンディションを保ち続けていることも忘れてはいけない。守備ラインをともに担う森下怜哉は「“ツインズ”はドリンクから気を使い、練習前の身体のほぐし方も特に念入り」と評するが、西谷優自身は「高校時代からポジションを争うライバルはたくさんいた。『代わりはいくらでもいる』という考えに立てば、防げるけがは予防し試合に出続けたい」との意識だ。
時にはウイングで、時にはサイドバックで奮闘する、本職シャドーの背番号14番。左サイドでの弟との息の合ったプレーも、今シーズンは出場時間が増えたことで多くのチャンスを演出している。スポットはチームの顔でもある弟に向けられがちだが、同時に兄の献身も栃木を語る上では欠かせない。「チームは勝ちに飢えている。勝ててないことで、その思いは大きくなっている」と西谷優。飛躍の2シーズン目を迎え、その勝利への嗅覚は研ぎ澄まされ続けている。
取材・文●桜井誠(下野新聞社)