レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第47回・セードルフ(元オランダ代表)

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年04月04日

4度の欧州制覇! 異なる3チームでの偉業

マドリー、インテル、ミラン(06-07シーズンから)で10番をつけたセードルフは、あらゆる役割をこなした。常にスーパープレーを披露するわけではないため、4度の欧州制覇に対して「運が良かっただけ」と揶揄する声もあったが、彼は「間違ってはいないが、それぞれのチームの“良い時期”に所属できるよう、私は頑張ってきた」と返している。写真は02-03シーズンCL決勝。 (C) REUTERS/AFLO

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 本誌ワールドサッカーダイジェストと大人気サッカーアプリゲーム・ポケサカとのコラボで毎月お送りしている「レジェンドの言魂」では、サッカー史を彩った偉大なるスーパースターが、自身の栄光に満ちたキャリアを回想しながら、現在のサッカー界にも貴重なアドバイスと激励を送っている。

 さて今回、サッカーダイジェストWebに登場するのは、高い身体能力に加え、技術に秀で、攻守両面で効果的なプレーができ、主役としても脇役としても輝くことができた中盤のマルチプレーヤー、クラレンス・セードルフだ。

 3つのクラブで欧州王者の称号を勝ち取るという大偉業を成し遂げ、オランダ代表としても大舞台に立った南米産の偉人の軌跡を、ここで振り返ってみよう。

――◇――◇――

 1976年4月1日、クラレンス・クライド・セードルフは、南米スリナム共和国の首都パラマリボで誕生。2歳の時に、オランダのフレボラント州アルメレに移住した。

 サッカー選手だったヨハンの血を受け継ぎ、幼少時からこの競技に没頭した少年は、6歳の時に地元のサッカーチームに入団。弟たちとともにボールを追う日々を過ごした後、名門アヤックスのスカウトの目に留まり、育成アカデミーに入団する。

 後に多くの名手を輩出することになるアカデミーで、セードルフは図抜けた優秀さを発揮。技術をさらに磨き、さらに試合を読む力も身につけたことで、彼は十代にして非常に洗練された選手に成長した。また、勉学において優秀な成績を維持し続けたことも、その評価を高める要因となった。

 プロの舞台に初めて立ったのは、1992年11月29日のフローニンヘン戦。16歳と242日でのデビューは、当時のクラブ史上最年少記録だった。このシーズンに早くもエールディビジ12試合に出場して初ゴールも記録すると、タイトル獲得(国内カップ)も経験する。

 翌シーズンには出場数を19に伸ばし、リーグ優勝に貢献。ルイス・ファン・ハールの下で主力メンバーとして定着した3年目には、リーグでは34試合出場6得点という成績を残すとともに、リーグ連覇、加えてカップ戦の国内二冠を達成した。

 さらにこのシーズン、アヤックスはチャンピオンズ・リーグ(CL)でも快進撃を見せ、実に22年ぶりに決勝進出を果たす。そしてオーストリア・ウィーンでの決勝戦では、前年度王者の“常勝”ミランを延長戦、パトリック・クライファートのゴールで下し、一気に欧州の頂点まで昇り詰めた。

 セードルフは、エドガー・ダービッツらとともに中盤を掌握し、攻守両面で存在感を示し、この大偉業に貢献。19歳で栄光のメンバーとなった彼は、当然ながら欧州強豪国の各クラブから注目を浴び、当時隆盛を極めていたイタリアに新天地を求めることとなった。

「ボスマン裁定」によって欧州クラブシーンが劇的に変化を遂げた95年、国外挑戦に踏み切ったセードルフは、サンプドリアでセリエA32試合に出場して高パフォーマンスを披露したが、翌年もジェノバの街に留まることはなかった。さらなるステップアップを図るため、スペインの超名門、レアル・マドリーに移籍したからだ。

 伝統の白いユニホーム――しかも背番号10――を身に纏ったオランダ人MFは、中盤を縦横無尽に走り回りながら、献身的なプレーを見せたかと思えば、司令塔として攻撃を組み立て、決定的なチャンスを作り、そして強烈なミドルなどで自ら貴重なゴールを奪った。

 当時のマドリーは、66年以来、欧州タイトルからは遠ざかっている状況だったが、96-97シーズンにファビオ・カペッロの下でラ・リーガを制したチームは翌シーズン、ユップ・ハインケスに率いられてCLを勝ち進み、アムステルダムで行なわれたユベントスとの決勝では、プレドラグ・ミヤトビッチの1点を守り切って「ビッグイヤー」を手にした。

 古巣のホームグラウンドで、自身2度目の欧州制覇を果たしたセードルフ。アヤックス時代には、すぐにサンプドリアに移籍したため、年末のトヨタカップ出場はならなかったが、98年はマドリーの一員として来日し、ヴァスコ・ダ・ガマ戦では83分にラウールにロングフィードを通し、ファインゴールによる決勝点を引き出している。

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