SNSがロンドンとナイロビ、そして彼らふたりを繋いだ
すべての始まりは、ケニアの首都ナイロビに住むスポーツジャーナリスト、エリック・エヌジル氏のツイッター投稿だった。
街中を歩いていた彼は、ひとりの牛追いの少年と遭遇する。彼はアーセナルのユニホームに似た(?)デザインのTシャツを着込み、背中部分に自筆で「OZIL 10」と書き込んでいた。その様子を撮影して掲載し、こう綴ったのである。
「今朝、ナイロビのストリートで牛を放牧させている少年を見たよ。彼は私に『メスト・エジルが大好きだ』と話してくれた(シャツを見てもらえれば分かる)。おそらくいつの日か、この想いはエジルに届き、本物のアーセナルのシャツを手にできるだろう」
投稿されたのは2018年12月3日。それからじわじわと拡散し、およそ3か月が経ったある日、写真で登場したローレンス少年の元に驚きの贈り物が届くのだ。元ドイツ代表の名手、エジル本人からだった。「ローレンスへ」の文字とサインが刻まれたユニホームと、自身が使っているスパイクとキャップを2セット。いつも一緒にサッカーをしているローレンス君の弟の分まで梱包されていた。
エジルはローレンス君たちが喜びいっぱいにプレゼントを手にする写真を紹介しながら、ツイッターでこう呟いている。
「自家製のシャツを着たケニアの少年の写真は、僕の心を強く突き動かした。このローレンスの表情を見てほしい。彼と彼のブラザーがこんなに幸せそうにしてくれている。心温まる光景だよ」
街中を歩いていた彼は、ひとりの牛追いの少年と遭遇する。彼はアーセナルのユニホームに似た(?)デザインのTシャツを着込み、背中部分に自筆で「OZIL 10」と書き込んでいた。その様子を撮影して掲載し、こう綴ったのである。
「今朝、ナイロビのストリートで牛を放牧させている少年を見たよ。彼は私に『メスト・エジルが大好きだ』と話してくれた(シャツを見てもらえれば分かる)。おそらくいつの日か、この想いはエジルに届き、本物のアーセナルのシャツを手にできるだろう」
投稿されたのは2018年12月3日。それからじわじわと拡散し、およそ3か月が経ったある日、写真で登場したローレンス少年の元に驚きの贈り物が届くのだ。元ドイツ代表の名手、エジル本人からだった。「ローレンスへ」の文字とサインが刻まれたユニホームと、自身が使っているスパイクとキャップを2セット。いつも一緒にサッカーをしているローレンス君の弟の分まで梱包されていた。
エジルはローレンス君たちが喜びいっぱいにプレゼントを手にする写真を紹介しながら、ツイッターでこう呟いている。
「自家製のシャツを着たケニアの少年の写真は、僕の心を強く突き動かした。このローレンスの表情を見てほしい。彼と彼のブラザーがこんなに幸せそうにしてくれている。心温まる光景だよ」
この一連の出来事は英メディアで取り上げられ、エジルの行動に賛辞が贈られた。英紙『The Sun』はエジルのスペルが“OZIL”であることから、「彼はまさにオズ(OZ)の魔法使いだ。ピッチのなかだけじゃなく外でも、マジカルな振る舞いをして少年に夢と希望を与えたのだ」と激賞した。同じく英紙『The Metro』は「夢のようなホントの話! SNSがロンドンとナイロビを結び、世界的名手と将来のスターを繋いだのだ」と報じている。
今シーズンは度重なる怪我もあって出場機会が限定される時期もあったエジルだが、プレミアリーグはここ4試合に出場。チームが上昇気流に乗るなか、自身のコンディションも高めつつある。ローレンス少年の屈託のない“笑顔”がドイツの至宝を奮い立たせた、のかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
今シーズンは度重なる怪我もあって出場機会が限定される時期もあったエジルだが、プレミアリーグはここ4試合に出場。チームが上昇気流に乗るなか、自身のコンディションも高めつつある。ローレンス少年の屈託のない“笑顔”がドイツの至宝を奮い立たせた、のかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部