前節の浦和戦で今季初勝利を挙げた札幌が、ホーム開幕戦で清水に大勝した。
 
　札幌のペドロヴィッチ監督はお馴染みの３－４－２－１を採用。前節に続き、シャドーにアンデルソン・ロペス、チャナティップ、最前線に鈴木武蔵を並べた。
 
　立ち上がりから札幌はリズムよく攻める。両ウイングバックにボールを集め、右のルーカス・フェルナンデス、左の菅大輝が深い位置へ侵入。ここに前線の３枚も上手く絡んで迫力のあるアタックを展開した。すると、19分だ。鈴木がゴール前でリベロの位置から攻め上がっていた宮澤裕樹のラストパスを受ける。ここから一瞬のスピードで清水のCB立田悠悟を振り切りると、左足でチームに先制点をもたらした。
 
　37分に金子翔太の右CKから松原后に頭で合わせられて同点に追い付かれたものの、以降も札幌は攻撃の手を緩めない。
 

　前半終了間際の45分だ。鈴木がペナルティエリア内手前からドリブルで仕掛け、ひとりかわしてゴール前へ。DFふたりの間を突破すると、清水の立田のファウルを誘ってPKを獲得。これをＡ・ロペスが難なく決め、勝ち越しに成功した。今季から加わったブラジル人アタッカーにとっては移籍後初ゴールだ。
 
　後半に入っても立ち上がりから猛然と攻め込み、49分だ。Ｌ・フェルナンデスの右クロスからボールはチャナティップへ。シュートを打てなかったものの、セカンドボールに反応したA・ロペスが押し込んでリードを広げた。

　こうなると、２点を奪ったＡ・ロペスの勢いは止まらない。65分、ひとりでゴール前に持ち込んでハットトリックを達成。直後の69分にはチャナティップのラストパスから右足でネットを揺らし、４点目を叩き込んだ。

　札幌は83分に途中出場の滝裕太に２戦連発となるゴールで１点を返されたものの、このリードを最後まで守り切って５－２で勝利。殊勲者のＡ・ロペスは移籍後初得点だけでなく１試合４ゴールの大暴れで、今季のＪリーグにおけるハットトリック第１号となった。

　一方の清水は一時は同点に追い付くも、後半に守備陣が崩壊。今季初勝利は次節以降に持ち越しとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【札幌 5-2 清水 PHOTO】A・ロペスが4発の大暴れ、札幌が12年ぶりホーム開幕戦勝利！！