ピーター・ウタカは、やはり別格!大量5得点の甲府が見せた新エースの活用法

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年03月07日

5-2で快勝した山口戦は、今後に明るい光が差し込む試合だった

2016年のJ1得点王に輝いたP・ウタカの能力に疑いの余地はない。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 甲府は2日のアウェー山口戦で新加入FWピーター・ウタカの2ゴールもあり、5-2の快勝で今季初白星を手にした。一昨季、昨季と獲得を目指して今季ようやく獲得にこぎ着けたストライカーをどうチームに組み込むかは、キャンプからのテーマ。山口戦はP・ウタカを最大限に生かす道しるべとして、これからの戦いに明るい光が差し込む試合だった。
 
 チームのリーグファーストゴールとなった3分の得点は、P・ウタカが守備をさぼらずにGKまでプレッシャーをかけた成果だった。時間帯によっては守備で「省エネモード」に入る場面はあるが、練習試合からドゥドゥの空けたシャドーのスペースを埋めるなどチームの守備を遂行する意識は高い。敵陣でボールを奪われた直後のハイプレスでしっかりと役割を果たすことで、チーム全体の守備のピースとして機能することを示している。
 

 本来期待されていたP・ウタカが持つゴールへの嗅覚でも片鱗を見せた。2点目のシーンは最終ラインの山本英臣がパスカットした瞬間に相手DFライン裏のスペースを狙っており、ストライカーらしい得点だった。曽根田穣のチーム3点目はP・ウタカのポストプレーから生まれ、発展途上の連係面も着実に上積みがされている。P・ウタカへ縦パスを通した左ウイングバックの内田健太はP・ウタカを見る意識が高い選手のひとり。エデル・リマが左サイドを駆け上がる時間をもたらした起点となるプレーは、前線の基準点としてP・ウタカが存在感を発揮している証拠でもある。
 
 2月の宮崎キャンプでの練習試合では、ボールを要求するP・ウタカのもとにパスがなかなか出てこない状況が続き、ピッチでフラストレーションをためていることを感じさせるジェスチャーや声が背番号9から発せられていた。伊藤彰監督は「ほかの選手がボールを失うことを恐れ、アバウトに入れることがない」とチームの状況を語っていた。キャンプ終盤には「入れれば(選手たちが)思っているよりも収めてくれる。もっと簡単に入れることも必要」と指揮官は話していた。宮崎キャンプから山梨に戻ってきてからは、狭いエリアでもP・ウタカにパスを入れることを怖がらない姿勢が少しずつ見られるようになっていた。
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