ケインは決め、オーバメヤンは阻止された
公式戦198回目のノースロンドン・ダービー、トッテナム・ホットスパー対アーセナルの一戦は、痛み分けのドローに終わった。
聖地ウェンブリーで開催された大一番は、のっけからオープンな殴り合いが繰り広げられた。ともに果敢なフォアチェックで敵ボールを追い、局面では激しい肉弾戦を演じながら一歩も譲らない。多くのゴールが飛び交うことで有名な稀有なダービーマッチは、まさにその触れ込み通り、白熱の攻防戦が展開された。
あっさりと均衡が破れたのは17分だ。アーセナルは自陣深くから大きくボールを蹴り出すと、これを相手CBサンチェスが頭で当て損ねて空振り。足下にボールを収めたラカゼットが長駆するラムジーにスルーパスを通し、ウェールズ代表主将がGKロリスとの1対1を難なく制した。3連勝と絶好調のチームが、いきなり勢いの違いを見せつけたのだ。
かたや2連敗で優勝争いから脱落寸前のトッテナムは、怒涛の反攻に打って出る。23分にリスタートからケインが豪快ヘッドを突き刺したかに見えたが、これは明らかなオフサイド。ポゼッションで優位に立ち、エリクセンやケインに早めにボールを集めるもアタッキングサードでの力強さとアイデアに欠け、なかなかチャンスを掴むに至らない。アーセナルの堅固な守備ブロックを突き崩せぬまま、いたずらに時間を浪費していった。
41分にイウォビの強力ショットをGKロリスが防いで追加点を許さず。するとその直後、ようやく立て続けに決定機を迎えた。ケインのパスに呼応して裏へ抜けたエリクセンが渾身の一撃を放つも、GKレノに見事阻止される。さらにそのこぼれ球をシッソコが蹴り込んだが、ふたたびレノの左腕に弾き出されてしまった。
聖地ウェンブリーで開催された大一番は、のっけからオープンな殴り合いが繰り広げられた。ともに果敢なフォアチェックで敵ボールを追い、局面では激しい肉弾戦を演じながら一歩も譲らない。多くのゴールが飛び交うことで有名な稀有なダービーマッチは、まさにその触れ込み通り、白熱の攻防戦が展開された。
あっさりと均衡が破れたのは17分だ。アーセナルは自陣深くから大きくボールを蹴り出すと、これを相手CBサンチェスが頭で当て損ねて空振り。足下にボールを収めたラカゼットが長駆するラムジーにスルーパスを通し、ウェールズ代表主将がGKロリスとの1対1を難なく制した。3連勝と絶好調のチームが、いきなり勢いの違いを見せつけたのだ。
かたや2連敗で優勝争いから脱落寸前のトッテナムは、怒涛の反攻に打って出る。23分にリスタートからケインが豪快ヘッドを突き刺したかに見えたが、これは明らかなオフサイド。ポゼッションで優位に立ち、エリクセンやケインに早めにボールを集めるもアタッキングサードでの力強さとアイデアに欠け、なかなかチャンスを掴むに至らない。アーセナルの堅固な守備ブロックを突き崩せぬまま、いたずらに時間を浪費していった。
41分にイウォビの強力ショットをGKロリスが防いで追加点を許さず。するとその直後、ようやく立て続けに決定機を迎えた。ケインのパスに呼応して裏へ抜けたエリクセンが渾身の一撃を放つも、GKレノに見事阻止される。さらにそのこぼれ球をシッソコが蹴り込んだが、ふたたびレノの左腕に弾き出されてしまった。
アーセナルのエメリ監督はハーフタイムでゲンドゥージに代えてトレイラを投入し、56分にはラカゼットを諦めてオーバメヤンをピッチへ送る。中盤での構成力とカウンターの切れを増幅させるなど、効果的に交代のカードを切っていく。
かたやスパーズは54分にFKからアルデルワイレルドが決定的な場面を迎えるも同点弾を挙げられず、攻撃の閉塞感は拭えないまま。徐々に長めの球が増えて全体のラインが間延びするなど焦りが顕著に現われ、アーセナルの術中にハマっていたが……。74分、やや幸運な形で追いつくのだ。FKからゴール前の競り合いとなり、ケインが後方から押されたとジャッジされ、願ってもないPKを獲得。これを大黒柱ケインがレノの逆を突いて決め、スコアをタイに戻したのである。
その後も目まぐるしく攻守が入れ替わった壮絶戦。ドラマは最終盤に待っていた。91分だ。今度はオーバメヤンがサンチェスに倒され、アーセナルがPKの絶好機を得る。しかし──。オーバメヤンのショットはフランス代表GKロリスに完璧にコースを読まれ、3ポイントを寸手で逃してしまうのだ。
試合は1-1のドローで終了し、3位トッテナムと4位アーセナルの勝点差4は変わらず。ケインのPKゲットはそもそもがオフサイドのように見え、オーバメヤンのPKも手厳しすぎる判定だった。ここから数日間は議論を呼びそうなジャッジだ。
なおノースロンドン・ダービーの通算対戦成績は、スパーズの64勝52分け82敗となっている。
かたやスパーズは54分にFKからアルデルワイレルドが決定的な場面を迎えるも同点弾を挙げられず、攻撃の閉塞感は拭えないまま。徐々に長めの球が増えて全体のラインが間延びするなど焦りが顕著に現われ、アーセナルの術中にハマっていたが……。74分、やや幸運な形で追いつくのだ。FKからゴール前の競り合いとなり、ケインが後方から押されたとジャッジされ、願ってもないPKを獲得。これを大黒柱ケインがレノの逆を突いて決め、スコアをタイに戻したのである。
その後も目まぐるしく攻守が入れ替わった壮絶戦。ドラマは最終盤に待っていた。91分だ。今度はオーバメヤンがサンチェスに倒され、アーセナルがPKの絶好機を得る。しかし──。オーバメヤンのショットはフランス代表GKロリスに完璧にコースを読まれ、3ポイントを寸手で逃してしまうのだ。
試合は1-1のドローで終了し、3位トッテナムと4位アーセナルの勝点差4は変わらず。ケインのPKゲットはそもそもがオフサイドのように見え、オーバメヤンのPKも手厳しすぎる判定だった。ここから数日間は議論を呼びそうなジャッジだ。
なおノースロンドン・ダービーの通算対戦成績は、スパーズの64勝52分け82敗となっている。