【移籍市場超速報】DFの補強が急務のミラン、アレックス獲得へ

カテゴリ:ワールド

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2014年03月13日

ヴィラス・ボアスがゼニト監督就任に前向き。

ミランは最終ラインのテコ入れが喫緊の課題で、今シーズン限りでパリSGとの契約が切れるアレックスとの交渉を進めているようだ。本人と合意間近とディ・マルツィオ記者は伝える。(C) Getty Images

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【ミラン】元ブラジル代表CBアレックスの獲得が濃厚

 ミランはすでに来シーズンに向けて動き出している。最終ラインは大きな補強ポイントのひとつ。首脳陣は、チャンピオンズ・リーグのアトレティコ・マドリー戦での説得力に欠けるパフォーマンスにもかかわらず、アデル・ラミの保有権を買い取る意向で、レンタル元のバレンシアと価格についての交渉を進めることになるだろう。

 もうひとり、新しい名前はパリ・サンジェルマンの下ブラジル代表CBアレックス。カルロ・アンチェロッティ前監督(現レアル・マドリー)のお気に入りだったアレックスは、今シーズン末で契約満了を迎える。ミランはすでに本人との間で合意に近づいており、あとは年俸など条件面の詰めを残すのみ。内部からはポジティブな見通しが伝わってきており、今夏の獲得は濃厚と見ていいだろう。

 表向きは表敬訪問という名目だが、もちろんメルカート(移籍マーケット)についても話し合ったはずだ。ミラン首脳陣は、アウェーでのそのアトレティコ戦の前夜、魚料理で知られるレストラン「O'Pazo」で、フロレンティーノ・ペレス会長からアンチェロッティ監督までを含めたR・マドリー首脳と会食した。テーブルには、プレシーズンにアメリカで開催されている親善試合トーナメントのオーガナイザーであるチャーリー・スティリターノも同席しており、おそらく来夏も両チームはアメリカツアーで対戦することになるだろう。

 アドリアーノ・ガッリアーニ副会長は、メルカートではなくバスケットボールについて話し合ったと言って我々を煙に巻いたが(R・マドリーのバスケット部門は44試合の無敗記録を更新中で、ガッリアーニが熱狂的にサポートしているアルマーニ・ミラノは不振のどん底にある)、R・マドリーがミランのマッティア・デ・シリオに興味を示しているという噂もあるだけに……。

 そのアトレティコ戦で1-4の完敗(2試合合計1-5)を喫した夜、ガッリアーニ副会長、バルバラ・ベルルスコーニ取締役をはじめとするミラン首脳は、今度はアトレティコの首脳とレストラン「Txistu」で会食した。そこにはアトレティコの強化スタッフを務める元パルマSDアンドレア・ベルタの姿もあった。ミランはベルタにも以前から興味を持っており、ガッリアーニ副会長はこの会食の席上で、アトレティコのエンリケ・セレソ会長にベルタを譲ってもらえないかと掛け合った模様。ミランにとっては、ソリアーノ(ヴェローナ)と並ぶ有力なSD候補と見ていいだろう。いずれにしても今夏には、若く有能なスポーツディレクターが就任することは間違いない。

□【A・マドリー】シメオネ、唯一の契約解除条項はアルゼンチン代表監督

 ミランを一蹴してCLベスト8進出を決めたアトレティコ。ディエゴ・シメオネ監督とは1年前に2017年6月まで契約を延長しているが、その契約には、アルゼンチン代表監督に就任する場合のみ800万ユーロ(約11億円)の違約金で契約を解除できるという条項が含まれているという。

【ヴェローナ】イトゥルベにインテルも興味

 ヴェローナの右サイドで大ブレイクを果たしたアルゼンチンU-20代表のファン・マヌエル・イトゥルベ。ポルトからのレンタルで、1500万ユーロ(約21億円)の買い取りオプションが設定されているが、ヴェローナは間違いなくこれを行使するはずだ。もちろん「転売」が前提だ。すでにユベントス、ローマ、国外ではリバプールなどのメガクラブが熱い視線を送っているが、インテルも本気で獲得に動き出した。今夏は激しい争奪戦が展開されることになるだろう。

 そのヴェローナがイトゥルベの後継者候補として注目しているのが、同じアルゼンチンの20歳、エクトル・ビラルバ(サン・ロレンソ)。卓越したドリブル突破力とゴールセンスを持ち、攻撃的なポジションならどこでもこなす柔軟性は、イトゥルベに共通するものがある。サン・ロレンソが設定した違約金は350万ユーロ(約5億円)。ヴェローナがアルゼンチンに送り込んだスカウトからはポジティブなレポートが届いており、今後本格的に獲得に動き出す可能性も高い。

【ゼニト】ヴィラス・ボアスにアプローチ

 ルチアーノ・スパレッティを解任し、暫定的にセルゲイ・セマクを後任に据えたゼニト・サンクトペテルブルグは、次期監督として、トッテナムの前指揮官アンドレ・ヴィラス・ボアスに白羽の矢を立てた模様。すでに4年契約を提示して交渉に入っており、ヴィラス・ボアスも前向きな姿勢を見せているようだ。交渉は今日も継続する見通し。

【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。

 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。

 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。

 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。

 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。

 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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