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「年齢は関係ない」。川崎の18歳、逸材FWがレアンドロ・ダミアンに強烈なライバル心を燃やすワケ

カテゴリ:Jリーグ

松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

2019年01月31日

「ポジションを取らないとプロで生き残っていけない」(宮代)

並々ならぬ意欲で新シーズンに臨む宮代。元セレソン代表の壁は厚いが、負けるつもりは毛頭ない。(C)SOCCER DIGEST

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 Jリーグを2連覇中の川崎において、定位置奪取を目論んでいる18歳のストライカーがいる。昨季途中にプロ契約を結んだ宮代大聖だ。
 
 U-18チームに所属していた高校3年生の昨年4月に、クラブ史上初めて卒業を待たずにJリーガーとなった宮代。中学校3年生でトップのキャンプに参加するなど、早くから将来を嘱望されてきた。

 安定した足もとの技術と身体の強さを活かしたポストプレーに、右足から繰り出すパワフルなショットはこの年代屈指のレベル。昨年はU-19代表の一員としてアジア選手権で活躍し、今年5月に行なわれるU-20ワールドカップの出場権獲得に大きく貢献した。

 1月29日から31日まで行なわれたJリーグの新人研修では代表でチームメイトだった仲間たちと久々の再会。充実した表情を見せ、彼らと切磋琢磨しながら活躍したいと誓った。
 
 ただ、期待値の高い宮代であっても、いきなりポジションを掴めるかというと、容易ではない。今年の川崎はFW陣に多くのタレントを擁している。クラブの顔ともいえる小林悠に伸び盛りの知念慶。2列目を主戦場とする家長昭博や阿部浩之も最前線でプレーできる。そして、何より元ブラジル代表のレアンドロ・ダミアンが加わり、Jリーグでも屈指の陣容となった。
 
 面子だけを見れば、18歳の若武者が怖気づいても不思議ではないだろう。だが、宮代は熾烈なレギュラー争いに身を置くなかでも、一歩も引くつもりはない。
 
「年齢は関係ないし、実績はないけどやっていくしかない。ポジションを取らないとプロで生き残っていけない。ここで落ちたくないし、まだまだ成長したいし、まだまだ上手くなりたい。上に行くためにこのチームで試合に出ることが大事。2連覇をしているチームで試合に出ることが本当に大事」
 
「学ぶことも多い。足もとの技術も高くて、すべてにおいて能力が高い」と元セレソンのレアンドロ・ダミアンをリスペクトしつつも、「負けたくない。FWとして今は上の立場にいると思うけど、下から這い上がって絶対にポジションを取ってやると思っている。ライバル意識を持って常にやっていく」とやり合う構えだ。
 
 そうした決意を口にした理由のひとつは、今年の5月にU-20ワールドカップが開催されるからでもある。一昨年のU-17ワールドカップでは決勝トーナメントの1回戦でイングランドを相手にPK戦の末に敗れて、16強で敗退。当時の記憶は今でも脳裏に焼き付いている。そうした舞台に再び打って出るためにも、まずは川崎で結果を残して自らの可能性を示すつもりだ。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
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