印象に残る北川の言葉
UAEで開催されているアジアカップに出場中の日本は、2月1日、カタールとの決勝戦に臨む。目指すのは8年ぶり通算5度目の戴冠だ。
振り返れば8年前の2011年カタール大会の決勝戦は、オーストラリアとの死闘となった。試合は90分で決着がつかずに延長戦へ。均衡が破れたのは109分だった。左サイドからの長友佑都のクロスにゴール前で待っていた李忠成が豪快なボレーで合わせて決勝弾を叩き込んだのだ。一瞬、時間が止まったかのように思えた芸術的なゴールは、日本をアジアの頂点に導いた得点として語り草となっている。
もっともヒーローになった李は、当時、決勝以外のゲームで活躍できたわけではなかった。出場したのはグループリーグ第1戦のヨルダン戦の後半の45分間のみで、決勝戦でも延長戦に入ってからピッチに送り込まれている。それでも地道にトレーニングを重ね、チームの一員として戦ってきた男の上に、サッカーの女神がほほ笑んだわけだ。
振り返れば8年前の2011年カタール大会の決勝戦は、オーストラリアとの死闘となった。試合は90分で決着がつかずに延長戦へ。均衡が破れたのは109分だった。左サイドからの長友佑都のクロスにゴール前で待っていた李忠成が豪快なボレーで合わせて決勝弾を叩き込んだのだ。一瞬、時間が止まったかのように思えた芸術的なゴールは、日本をアジアの頂点に導いた得点として語り草となっている。
もっともヒーローになった李は、当時、決勝以外のゲームで活躍できたわけではなかった。出場したのはグループリーグ第1戦のヨルダン戦の後半の45分間のみで、決勝戦でも延長戦に入ってからピッチに送り込まれている。それでも地道にトレーニングを重ね、チームの一員として戦ってきた男の上に、サッカーの女神がほほ笑んだわけだ。
さて森保ジャパンで、チームを優勝に導くラッキーボーイは現われるのか、そう考えた時に印象的なコメントを残していた選手がいた。それがここまで5試合に出場しながら、なかなか結果を残せずにいる22歳のFW北川航也だ。
1月29日の練習後、北川はこんな話をしていた。
「どういう状況になるか分からないですが、試合に出れば結果を求めるとともにチームが勝つ最善のプレーをしたいです。チームのためにと思っている選手のところにボールは転がってくるはずです」
FWとしてゴールへの欲求を捨てたわけではない。それでも「どんな役がきても全力で勝つためのプレーをしたい」と優勝への想いを口にする。
そんな男に決勝の舞台でチャンスは回ってくるのか。もし北川が劇的なゴールを決めれば、ドラマティックなフィナーレになるだろう。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
1月29日の練習後、北川はこんな話をしていた。
「どういう状況になるか分からないですが、試合に出れば結果を求めるとともにチームが勝つ最善のプレーをしたいです。チームのためにと思っている選手のところにボールは転がってくるはずです」
FWとしてゴールへの欲求を捨てたわけではない。それでも「どんな役がきても全力で勝つためのプレーをしたい」と優勝への想いを口にする。
そんな男に決勝の舞台でチャンスは回ってくるのか。もし北川が劇的なゴールを決めれば、ドラマティックなフィナーレになるだろう。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)