アトレティコは１月28日（現地時間）、チェルシーに所属していたスペイン代表FWアルバロ・モラタを獲得したことを発表した。契約は2019-20シーズン終了までの１年半レンタルになるという。

　2017年の夏にレアル・マドリーからチェルシーに移籍したモラタだったが、今シーズンは開幕前に就任したマウリツィオ・サッリ監督の下で徐々に出場機会を失い、今冬のマーケットが開く前から退団に向けた動きを見せていた。

　モラタが12月の時点で移籍を志願していたことを公言したサッリ監督も、ここ最近はエデン・アザールを偽９番として重宝。さらに今冬のマーケットでは、ナポリ時代の愛弟子ゴンサロ・イグアインをユベントスから引き抜き、そのテコ入れを着実に実行していた。
 

　そんなモラタを迎え入れたアトレティコも準備に余念がなかった。すでにラ・リーガが定めるサラリーキャップ制の上限に達していたトップチームの予算額２億9300万ユーロ（約380億円）に余裕を作るために人員整理を進行した。

　モラタがメディカルチェックを済ませた27日には、昨夏に2023年までの５年契約でスポルティング・リスボンから獲得しポルトガル代表MFのジェウソン・マルティンスを買い取りオプション付きのレンタルでモナコへ放出。そして、スペイン紙『Marca』によれば、現在、ウォルバーハンプトンにレンタル移籍中のホニーも売却の見通しになっているという。

　26日にマドリードに入ってから２日。ようやく正式に決まったアトレティコ入りにモラタは感激の声を上げた。

「すごく嬉しいし、ここに来ることができて誇らしく思っている。新しいチームメイトとともにトレーニング、そしてプレーをする時が待ち切れないよ」

　アトレティコの下部組織にも在籍していたことがあるモラタ。それだけに今回の移籍は“古巣復帰”にもなるが、一部のサポーターからは宿敵のレアル・マドリーでプレーしていたことから批判の声も挙がっている。果たして、スペイン代表FWは、そうしたバッシングを一蹴する活躍ができるだろうか？