１月16日にサウジアラビアで行なわれたイタリア・スーパーカップは、ユベントスがミランを１-０で下し、８回目の優勝を飾った。クリスチアーノ・ロナウドにとっては、イタリアで初のタイトルだ。

　一方で、去就が注目されているミランのゴンサロ・イグアインは、終盤からの途中出場で無得点に終わった。チェルシー移籍が取りざたされる中で、スーパーカップでのパフォーマンスが移籍交渉にどう影響するかが注目されたが、発熱によりスタメンからも外れることになった。

　ミランは試合当日、チームやスタッフとサウジアラビア王族の記念写真を公開したが、そこにイグアインの姿はなかった。イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、ミランは当初「治療」と発表。だが、その後もイグアインがチームと離れていたことで「発熱」だと明かした。

　試合の２時間前にSNSでチームを鼓舞したイグアインだが、先発メンバーには名を連ねず。71分からピッチに立ったものの、ここ数か月のように主審に苛立ちをぶつけるのみに終わっている。

　そして、これがイグアインのミランでのラストゲームになるかもしれない。イタリアやイングランドのメディアは同日、保有権を持つユベントスとチェルシーがイグアイン移籍に関して合意したと報じた。今シーズンいっぱいのレンタルで、その後買い取るか、来シーズンもレンタルすることを義務とする条件がつくという。

　正式発表を待つ必要はあるが、『Sky Sport』は「最後はイグアインが勝った」と、ナポリ時代の恩師であるマウリツィオ・サッリ監督との再会が実現することになったと伝えている。
 

　一方で、チャンピオンズ・リーグ出場権獲得のために、イグアインに大きな期待を寄せていたミランは、代役としてジェノアのクシシュトフ・ピオンテク獲得に迫っているという。得点ランクでC・ロナウドに次ぐ２位につけ、今シーズンのセリエAでブレイクしたポーランド代表の新星だ。

『Gazzetta dello Sport』紙は、移籍の形式は決まっていないと前置きしつつ、「ポーランド人はミラネッロに到着する」と、ピオンテク獲得が濃厚と報道。『Sky Sport』は18日にもミランのレオナルドとジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長が交渉する可能性を伝えた。

　チェルシーがイグアインを獲得すれば、アトレティコ・マドリー移籍が騒がれるアルバロ・モラタはスペインに去るとも言われている。イグアイン、モラタ、そしてピオンテク。３人のFWが、冬のマーケットでユニホームを変えることになるのか注目だ。