【選手権】「九州勢には絶対に負けたくなかった」矢板中央の指揮官がそう吐露した理由

カテゴリ:高校・ユース・その他

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年01月03日

「3連敗を喫しなくてよかった」

個性派揃いにしてまとまりのあるチームを作り上げてきた矢板中央の髙橋監督。今大会の目標は「埼スタで2回勝つこと」だ。写真:早草紀子

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[高校選手権・2回戦]日章学園1-2矢板中央/1月2日/三ツ沢
 
「厳しいゲームでした」
 
 日章学園(宮崎)を1-2で下して初戦を突破した矢板中央(栃木)の髙橋健二監督は、開口一番そう試合を振り返った。
 
 「九州勢には絶対に負けたくなかったんで……」
 
 指揮官がそう吐露したのには理由がある。
 
 新チーム結成後、県内では無敵を誇る矢板中央は、プリンスリーグ関東でも最終節に前橋育英に敗れる(0-4)まで無敗を維持。12勝5分け1敗という好成績を収め、2位を大きく引き離して初優勝を飾った。
 
 しかし、インターハイでは初戦で東福岡に1-2で敗れて早々に敗退。プレミアリーグ参入を懸けたプレーオフ2回戦でも、大津(熊本)の軍門に下った(1-3)。つまり、公式戦で喫した3敗のうち、2敗が九州勢だったのだ。
 
 ちなみに同校が初出場した83回大会で初戦敗退を喫したのも、興梠慎三(現浦和レッズ)を擁する宮崎の鵬翔だった。
 
「(九州勢に)3連敗を喫しなくてよかった」と安堵した表情を見せた指揮官は、このチームに手応えを感じている。
 
 キャプテンを務めるCBの白井陽貴をはじめ、10番の飯島翼、ともに大型ストライカーの大塚尋斗と望月謙(いずれも3年)など、ベスト4に進出した前回大会に出場したメンバーが9人残り、「経験値は昨年のチームより高い」という。
 
 鬼門の九州勢を退けた栃木の雄の次なる相手は、島根の立正大淞南。奇しくも、プレミアリーグ参入プレーオフの1回戦で土をつけた相手だ。
 
取材・文●江國森(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
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