下部リーグを行く苦しみとビエルサへの希望が歌われた一曲に
イギリスで生まれた、ある“アレンジソング”が密かな人気を博している。
その歌の主役となっているのは、今シーズンのチャンピオンシップ(英2部)で怒涛の快進撃を見せているリーズ・ユナイテッドと、その指揮官マルセロ・ビエルサだ。
開幕前にアルゼンチン人の知将ビエルサを招聘したリーズは、チャンピオンシップの22試合を終えた現時点で首位に立っており、15年ぶりのプレミアリーグ昇格へ向けて上々の戦いぶりを見せている。
そんなビエルサの辣腕に導かれたチームの躍進を叙情的に歌ったのが、前述のアレンジソング、その名も「ビエルサ・ラプソディー」である。
原曲となっているのは、その半生が映画化され、世界でスマッシュヒットを記録したイギリス出身のロックバンド「Queen」の名曲「ボヘミアン・ラプソディー」。孤独と愛がロックとオペラを融合した曲調に乗せられたこの名曲を、リーズの大ファンであるイギリス人コメディアンのミッキー・P・カーがアレンジしたのだ。
その歌の主役となっているのは、今シーズンのチャンピオンシップ(英2部)で怒涛の快進撃を見せているリーズ・ユナイテッドと、その指揮官マルセロ・ビエルサだ。
開幕前にアルゼンチン人の知将ビエルサを招聘したリーズは、チャンピオンシップの22試合を終えた現時点で首位に立っており、15年ぶりのプレミアリーグ昇格へ向けて上々の戦いぶりを見せている。
そんなビエルサの辣腕に導かれたチームの躍進を叙情的に歌ったのが、前述のアレンジソング、その名も「ビエルサ・ラプソディー」である。
原曲となっているのは、その半生が映画化され、世界でスマッシュヒットを記録したイギリス出身のロックバンド「Queen」の名曲「ボヘミアン・ラプソディー」。孤独と愛がロックとオペラを融合した曲調に乗せられたこの名曲を、リーズの大ファンであるイギリス人コメディアンのミッキー・P・カーがアレンジしたのだ。
歌詞の中では、2004年にプレミアリーグから転落して以来、3部降格も経験するなど、凋落を続けているリーズ・ファンの心境が、「俺たちを勝利に導いてくれ、それが本当に重要なんだ。俺たちはリーズ、リーズなんだ。遅すぎるよ。15年も経ったんだ。いつもリーグ1(英3部)でプレーしてきた。チャンピオンシップにさよなら」と、何とも物悲し気に表現されている。
しかし、曲は、後半に入ってから本家のボヘミアン・ラプソディーのようにアップテンポになり、今夏にビエルサが来てからの変貌ぶりについて、「サンダーボルトだ。このサッカーは恐ろしい。ああ、マルセロ。おお、マルセロ。あなたを絶対に手放さない。ビエルサはここに居る」や「このリーグから抜け出すだけだ。俺たちはリーズ。私たちはリーズ。リーズ・ユナイテッドだ」と、高らかに叫ばれている。
何よりもこの曲が興味深いのは一般に売り出されている点だろう。
現地12月13日にitunesなどのインターネット販売が開始され、99ペンス(約148円)という安さもあって、密かに売り上げを伸ばしている。そして、売り上げ金が小児病院へのチャリティーに当てられるというところも粋だ。
リーズの地元紙『Leeds Live』は、この一曲を次のように評した。
「ビエルサがリーズの運命を変えたことを考えれば、ファンが彼に想いを馳せることは何ら驚きではない。しかし、この偉人とリーズに対する賛歌は、この冬のクリスマスでトップのポップシングルではないだろうか? それぐらいに素晴らしい出来なのだ」
ビエルサの手腕と古豪の苦しみを絶妙に表現したこの曲、リーズ・ファンでなくとも一聴の価値ありだ。