「目標はチームの成長と優勝」二兎を追う森保監督が描いたアジア制覇へのシナリオは?

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年12月12日

若手中心のメンバー構成なだけに、経験不足は心配されるが…

若手中心のメンバーでアジアカップを制覇できるか?森保監督の手腕が問われる。写真:徳原隆元

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 日本サッカー協会は12日、来年1月に行なわれるアジアカップメンバー23人を発表した。
 
 会見に出席した森保一監督は、「タイトルに辿り着けるようにチームの成長と優勝という結果を掴みとれるように戦っていきたい」と宣言。決勝を含めた7試合を戦うことを想定し、「9、10、11月とキリンチャレンジカップで強化を図り、そのなかで見てきた選手、現時点でベストな選手を選んでアジアカップに臨むということで選考した」という。
 
 今回のメンバーは若手中心で構成された。今夏のロシア・ワールドカップでベスト16入りに貢献したメンバーは、長友佑都、吉田麻也、酒井宏樹、原口元気、柴﨑岳、大迫勇也、東口順昭、槙野智章、遠藤航の9人しか残っておらず、長らく代表チームを牽引し、修羅場をくぐり抜けてきた長谷部誠というキャプテンもいない。

 それだけに経験不足は心配されるが、指揮官は「経験の浅い選手たちがアジアカップを戦い、目標のアジアタイトルを獲ることは、今後の日本代表チームや選手にとって自信になり、レベルアップにつながると思う」と、今後を見据えた意図があることも明かした。また、「今回選んだ選手だけが日本代表だとは思っていません。招集できなかったメンバーたちにも、今回のメンバーが良い戦いをすることで刺激になり、日本代表のレベルアップにつながると思っています」としている。

 アジアカップで優勝候補にあがる日本は、対戦相手から徹底的に研究されることが想定される。それは森保監督も織り込み済みだ。
 
「これまで私が監督をした3回のキリンチャレンジのなかでも、すでに11月のベネズエラ戦などは、9、10月の日本を見てかなり研究してきているなと感じました。アジアカップでは、キリンチャレンジでのチームでの戦い方や個人での部分は、相当に研究・対策されるのかなと思っています。もともと厳しい戦いになるのは覚悟していますが、これまで以上のことをやる意気込みで準備していかなければ本当に難しい戦いになるでしょう。11月のキルギス戦で相手は引いてきましたが、そこを崩すトライを選手たちがしてくれましたし、相手に合わせるだけでなく、試合を通してインテンシティを高く持ってトライしてくれたことは、アジアカップにも生きてくると思います」
 
 大迫勇也を起点に2列目の三銃士(中島翔哉、南野拓実、堂安律)が絡む攻撃は迫力十分で、アジアカップで対戦するライバルたちにも大きなインパクトを与えたことだろう。当然、厳しいマークを受けるはずで、その時の二の矢、三の矢を打てるかどうかは、アジアカップ制覇への鍵になりそうだ。
 
 グループリーグでトルクメニスタン(1月9日)、オマーン(13日)、ウズベキスタン(17日)と対戦する日本代表は、26日から国内合宿をスタート。2大会ぶり5度目の優勝を目指して準備を進める。

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