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飛躍をめざす中島翔哉にとって、「プレミアリーグ」と「ウォルバーハンプトン」は悪くないチョイス

カテゴリ:海外日本人

井川洋一

2018年12月11日

ウイングが手薄でポルトガル人が多いのも好材料。

ウルブスへの移籍が現実味を帯びてきた中島。フィジカル面を不安視する声もあるが、プレミアには彼のような小柄なテクニシャンが活躍できる素地もある。(C)Getty Images

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 中島翔哉のウォルバーハンプトンへの移籍は「8割方決まった」(ポルティモネンセ会長)と言われている。12月7日のFCポルト戦後には、本人も「次に行くチームでもサッカーを楽しんで、より成長したい。最後に決めるのは自分」と新たな挑戦に前向きとも取れる発言を残した。

 では、1月にイングランド行きが実現したとして、中島は世界最高のレベルを誇るプレミアリーグで通用するのだろうか。就労ビザの問題などもあるだろうが、そこはクリアできるものと仮定して考えてみる。

 今シーズン、プレミアリーグに昇格したウルブス(ウォルバーハンプトンの愛称)は、序盤こそ好調を維持していたものの、9節から6試合連続で白星に見放され(1分け5敗)、順位もずるずると後退。その最大の要因は攻撃陣にあると言われ、とくにディオゴ・ジョッタを除く、アダマ・トラオーレ、イバン・カバレイロ、エウデル・コスタの印象の薄いウイングが、喫緊の補強ポイントと見られていた。

 この状況を考慮すれば、出場機会はきっと得られるはずだ。「強い相手との対戦が好き」と公言している中島としては、毎週それが可能になる状況に、間違いなくモチベーションは高まるだろう。

 現地メディアや記者の多くが打ち明けるように、中島の存在はイングランドであまり知られていない。だから最初は、その俊敏かつテクニカルなドリブルや、精度のさらなる高まりを感じさせるクロス、思い切りの良いシュートで、相手を驚かすことはできるのではないか。近年のプレミアリーグでは、エデン・アザールやモハメド・サラーがシーズン最優秀選手に輝くなど、中島と似たタイプの選手が活躍できる素地もある。
 
 個人的には、ウルブスというチョイスは悪くないものだと思う。ヌーノ・エスピリト・サント監督をはじめ、中盤の主軸であるルベン・ネベスやジョアン・モウチーニョ、ジョッタなど、チームにはポルトガル人が多く、順応の助けになるはずだ。

 そして何より、出場機会を得られる可能性が高い。噂に上がっていたアトレティコ・マドリーやドルトムント、ポルトといった強豪では、ビッグクラブの一員というステータスこそ手に入っても、試合に出られなければ意味がない。

 過去のプレミアリーグで、冬に加入したアタッカーの代表格といえば、2011年1月にアヤックスからリバプールに移ったルイス・スアレスだ。タイプこそ違うものの、24歳でのイングランド初挑戦は同じ。このウルグアイ代表ストライカーと同等のインパクトを放ち、世界的な存在へなれるか。楽しみは尽きない。

文●井川洋一 text by Yoichi IGAWA
 
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