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「あれがなければ、終わっていた」苦難のスタートだった広島ユースがプレミアWESTで逆転優勝できた理由

カテゴリ:高校・ユース・その他

雨堤俊祐

2018年12月11日

Jユースカップ敗退後にチームがモデルチェンジ

広島ユースが2年ぶりに戴冠。2位・京都U-18との直接対決を6-1で下し、最終節で優勝を決めた。写真:雨堤俊祐

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 12月9日に吉田サッカー公園で高円宮杯U-18プレミアリーグWESTの最終節、首位・広島ユースと2位・京都U-18の試合が行なわれた。引き分けでも優勝を決められる広島ユースは、17分に大堀亮之介がヘッドで先制点を挙げると、後半にも大堀のハットトリックを含む5ゴールを決めて6-1で大勝。2年ぶり4度目の頂点に立った。

 昨季、広島ユースは惜しくも2位に終わって連覇を逃している。首位・神戸U-18とは勝点で並び、得失点差はわずかに1。その悔しさを晴らすべく挑んだ今季は守備の再徹底を掲げていたが、沢田謙太郎監督には「ディフェンスラインに去年から出場していた選手が多くて『なんとなく守れるんじゃないか』という、ゆっくりした部分があった」と見えていた。
 
 実際に広島ユースは、開幕戦を落として2節と3節もリードを奪われる苦しい展開。「力は認めるが、勝ちきれない、守りきれない。『勝点を取れないと下(の順位)を見ないといけなくなる』という思いもあった」(沢田監督)という苦難のスタートだったが、そこで連敗せずに踏みとどまったことは大きかった。
 
 全員守備の意識が高まり、今季から出場機会を掴んだ選手やベンチの選手も練習から声を出すようになり、『力を発揮できる試合、できない試合はあるが、それでもやり続けよう!』という雰囲気が生み出されていった。「あれがなければ、このチームは終わっていた」(沢田監督)という時期を経て、前半戦の4節以降(悪天候により10月に延期となった試合を除く)は5試合で1失点と堅守を取り戻した。シーズンを通しても18試合で19失点という数字を残している。
 
 攻撃面では「技術よりはハードワークがベース。運動量はどこにも負けない」(大堀)という攻守の切り替えは徹底されていたが、物足りなさも残った。変化があったのは秋だ。Jユースカップ敗退後、それまで3-4-2-1の1トップを務めることの多かった桂陸人がシャドーへとポジションを移した。「スピードを生かした裏への抜け出しだけだと限界を感じていた。バイタルエリアでの崩しやショートパスの形が少なかったので、攻撃のバリエーションの増加を練習から取り組みました」(桂)。また、チーム最多得点でシュートに自信のある大堀も「自分が前線から降りてボールを動かすのが新しい戦術」という役割にトライ。スタメンに台頭してきた鮎川峻もスピードとポストワークでリズムを作った。
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