特徴的な鋭い眼光をこちらに向けつつこぼした言葉
初出場するアジアカップへの強化として日本代表との一戦に臨んだキルギス代表。しかし、FIFAランク90位の新興国は、その良さを全く出せないままに0-4と大敗を喫した。
11月17日に行なった鹿島アントラーズとの練習試合(●0-2)を含めて日本遠征2連敗となっただけに、キルギスのアレクサンデル・クレスティニン監督は、特徴的な鋭い眼光を記者陣に向けつつも、「我々にとっては残念な結果だ」と肩を落とした。
キルギスは、日本という“強豪国”を相手にした一戦で、5-4-1という守備的なシステムを選択したものの、「我々が相手にいつものようなプレーをさせないということができなかった」。為す術なく敗れた理由について、クレスティニン監督は、さらに次のように分析している。
11月17日に行なった鹿島アントラーズとの練習試合(●0-2)を含めて日本遠征2連敗となっただけに、キルギスのアレクサンデル・クレスティニン監督は、特徴的な鋭い眼光を記者陣に向けつつも、「我々にとっては残念な結果だ」と肩を落とした。
キルギスは、日本という“強豪国”を相手にした一戦で、5-4-1という守備的なシステムを選択したものの、「我々が相手にいつものようなプレーをさせないということができなかった」。為す術なく敗れた理由について、クレスティニン監督は、さらに次のように分析している。
「実力では日本が上。ただ、今日の我々は気持ちのうえで負けていた。日本のスピードは手強かった。ボールを持っている時のスピード、持っていない時のスピード、そして良い守備から攻撃に転じる流れも彼らは素晴らしかった。それはアジアカップに向けて我々にとって貴重な経験になった」
余程悔しかったのだろう。前日の記者会見において「日本の情報はいくらでも手に入る」と豪語していた指揮官は、「得ていた日本の情報は間違っていなかった。だが、そのプレーを我々が食い止めることができなかった」と嘆き節も展開した。
アジアカップではグループステージで韓国と中国という日本と同じ東アジアの強国と激突するキルギス。結果は惨敗だったものの、この遠征は、初の大舞台に向けた重要な腕試しとなったに違いない。それだけにクレスティニン監督が、会見の最後に発した「今日の結果をしっかりと分析する」という言葉には重みがあった。
取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)