モウリーニョ、ヴェンゲルも却下!
成績不振からジュレン・ロペテギ監督を解任したレアル・マドリーは、Bチームを率いていたサンチャゴ・ソラーリ監督を暫定的に代行としている。
一時は新監督候補とされていた前チェルシー監督のアントニオ・コンテだが、元マドリー会長のラモン・カルデロンによると、コンテとマドリーは、お互いに要望が異なるようだ。
英『BBC Radio 5 live』に出演したカルデロンは、コンテについて「3年契約と自分のスタッフ5人の入閣、補強に関する自由を求めた」と明かしている。
一時は新監督候補とされていた前チェルシー監督のアントニオ・コンテだが、元マドリー会長のラモン・カルデロンによると、コンテとマドリーは、お互いに要望が異なるようだ。
英『BBC Radio 5 live』に出演したカルデロンは、コンテについて「3年契約と自分のスタッフ5人の入閣、補強に関する自由を求めた」と明かしている。
「だが、それはフロレンティーノ・ペレス会長が受け入れたくないことだ」
さらにカルデロンは、「コンテは、マドリーが期待する指揮官ではないと思う。彼はジョゼ・モウリーニョのようであり、3バックでカウンター志向の守備的な監督だ」と、コンテは適任ではないとの見解も示した。
「それは、マドリーが見たいと思うものではない。ペレス会長は以前、モウリーニョでそれを試した。だが、チャンピオンズ・リーグで優勝できず、モウリーニョは悪いかたちでクラブを去った」
ソラーリ監督が正式な指揮官に就任する否かは「誰にも分からない」というカルデロン。自身はベルギー代表のロベルト・マルティネス監督やトッテナムのマウリシオ・ポチェティーノ監督を推していることを明かすとともに、改めてモウリーニョ監督も望まないと語った。
「モウリーニョは、ペレス会長が唯一リスペクトし、支えてきた指揮官だ。私に言わせれば、モウリーニョは多くの間違いを犯したが……。彼は自分の失敗で、他人を責めるんだ」
「それでも今、モウリーニョがフリーだったら、ここ(マドリー)にいるだろう」
また、現在はフリーのアーセン・ヴェンゲル前アーセナル監督については、「ペレス会長はメンバー起用に口を出す。気まぐれで補強も決める」ことを理由に、マドリーには合わないとカルデロンは述べた。
「ヴェンゲルは候補のひとりになるかもしれないが、彼は長期計画で仕事する人だ。それは、今のマドリーと違う」
では、マドリーにはどういった指揮官がフィットするのか? カルデロンは、「現役時代はトップレベルの選手で、スター揃いのチームを知っている」という条件で、直近の欧州制覇を果たした指揮官たち、ビセンテ・デル・ボスケやカルロ・アンチェロッティ、そしてジネディーヌ・ジダンの名前を挙げている。
「彼らがしたのは、選手たちのモチベーションを上げることだ。自分たちが主役になるのではなく、ね。チーム内でエゴが出てきたら、火消しをするんだ」
かつてラファエル・ベニテスを解任し、シーズン途中にジダンを昇格させて欧州制覇を成し遂げたペレス会長は、ソラーリ監督を新たなジダンとするのだろうか。それとも、カルデロンが口にした大物監督たちの誰かに、白羽の矢を立てるのか。あるいは……?