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フランス、グリエーズマンの2発で逆転勝利! ドイツは良さを発揮するも首位の可能性は消滅…【NL】

カテゴリ:国際大会

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年10月17日

前半は効果的な攻撃で主導権を握ったドイツだが…

フランスは貫録の勝利といったところ。ドイツは同じ敗戦でも、オランダ戦と比べればポジティブな面は多く見られたが、それでも結果を出せないところが最大の問題だということか……。 (C) Getty Images

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 10月16日(現地時間)、UEFAネーションズ・リーグ(NL)のリーグA・グループ1で、フランスは2-1でドイツを下した。
 
 3日前のオランダ戦で0-3という歴史的な大敗を喫したドイツは、ここまで1分け1敗。この試合を落とせば首位の可能性は消えるという状況で、現在1勝1分けの世界王者のホームに乗り込んだ。
 
 開始4分、フランスはグリエーズマンのミドルで最初のシュートを放つ。サンドニの大観衆に後押しされるホームチームは、9分にはエムバペがスピードを活かして右サイドを突破し、惜しいクロスを入れて会場を沸かせた。
 
 対して、立ち上がりはやや消極的だったドイツは11分、カウンターからヴェルナーがペナルティーエリア左に走り込んだニャブリにスルーパス。リターンがフランスDFに当たり、ゴール前にこぼれたところにザネが迫るが、GKロリスが先に追いついてクリアする。
 
 ここからアウェーチームは攻撃が活性化。フランスDFラインの裏を狙う攻撃でペースを握り、14分にはザネがエリア右に侵入してクロスを上げると、これがスライディングで防ごうとしたキンペンベの腕に当たり、PKを獲得する。キッカーを務めたクロースは、ゴール右隅に流し込んで先制ゴールを奪った。
 
 ドイツは19分にも、カウンターからザネが独走するが、逆サイドのヴェルナーに送ったラストパスが乱れ、ロリスにワンタッチされてシュートまで持ち込めず、ビッグチャンスをモノにできない。ただ、裏に抜ける攻撃は奏功し、この直後にもヴェルナーがエリア左へ抜け出して好機を迎えた。
 
 攻勢のアウェーチームはさらに24分、CKでフンメルスが競り勝って落としたボールをズーレが戻し、ギンターがダイレクトで合わせるも、体勢を崩してのシュートは弱く、ロリスにセーブされる。34分にもザネがエリア内でシュートチャンスを得るが、DFのブロックに阻まれた。
 
 ドイツは攻撃の場面では最後までやり切り、途中で悪い取られ方をしないため、守備での危険が少なく、安定したプレーを見せる。最大の脅威とも言えるエムバペに対しても、CBがしっかり対応した。
 
 一方、良さをほとんど見せられないホームチームは39分、ようやくエムバペが壁パスでエリアに侵入してドイツに脅威を与え、直後にグリエーズマンのクロスに飛び込むも届かない。
 
 フランスにとっての前半最大のチャンスはアディショナルタイム。リュカがドリブルでエリア左を突破してクロスに、ニアでジルーが合わせたが、枠を捉えることはできなかった。
 
 後半、最初に決定機を迎えたのもフランスだった。52分、スルーパスでエムバペが抜け出し、ズーレを振り切ってゴールに迫るも、飛び出したGKノイアーにコースを塞がれてシュートは大きくゴールマウスを外れる。
 
 ピンチを逃れたドイツは55分、シュルツが左サイドを抜け出してグラウンダーのクロス。これにザネが合わせるも、ボールはゴール右外に逸れていった。
 
 後半に入り攻撃のギアを上げたフランスは、様々なかたちでたびたび敵陣深くまでボールを運ぶが、ドイツもニャブリがチャンスを逃さずにフィニッシュまで持ち込むなど、前半同様にしっかり攻め切ってみせる。
 
 ともに積極的な姿勢を見せるなか、62分、フランスがついに同点とする。リュカが左から入れたクロスに、ニアでグリエーズマンが頭で軌道を変え、ゴール右隅へ鮮やかに流し込んだのだ。
 
 フランスは勢いに乗ってグリエーズマンがFKを直接狙うなど追加点を狙うが、ドイツも気落ちすることなく反撃し、ザネが幾度もチャンスを掴みかけ、68分にはフランスDF陣のパスをカットし、ニャブリが強烈なシュートをロリスに浴びせる。
 
 フランスが前半には見られなかった、複数の連動した動きからのパスワークで相手の守備をこじ開けようとすれば、ドイツは素早くボールを前に運んでチャンスを作る。局面での当たりも激しく、ともに力を惜しまない様が、試合をより面白いものとした。
 
 そして79分、中盤でパスを回していたフランスは、マテュイディにスルーパスが通り、エリアに入ったところでフンメルスに倒される。獲得したPKをグリエーズマンはノイアーの逆を突いて決め、逆転に成功した。
 
 残り時間、ともに積極性を失うことなく攻め合い、フランスは88分にCKから交代出場したばかりのデンベレが惜しいシュートを枠内に飛ばす。対するドイツはCKなどでゴール前にボールを集めるが、3分間のアディショナルタイムでもゴールは挙げられなかった。
 
 フランスは勝点を7に伸ばして首位をキープ。一方、ドイツは勝点1のままで、来年6月の決勝トーナメントへの道は断たれた。
 
 グループ1のNLの残り試合は、11月16日にオランダ対フランス戦、19日にドイツ対オランダが行なわれ、最終順位が決定する。最下位チームはリーグBへの降格となる。

 なお、16日に行なわれたNLの試合結果は以下の通り。
 
◇リーグA
グループ1:フランス 2-1 ドイツ
◇リーグB
グループ1:ウクライナ 1-0 チェコ
グループ4:アイルランド 0-1 ウェールズ
◇リーグC
グループ3:ノルウェー 1-0 ブルガリア
グループ3:スロベニア 1-1 キプロス
◇リーグD
グループ1:カザフスタン 4-0 アンドラ
グループ1:ラトビア 0-3 ジョージア
グループ4:アルメニア 4-0 マケドニア
グループ4:ジブラルタル 2-1 リヒテンシュタイン
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