ドイツの土壌はそんなに“やわ”じゃない!

本日(日本時間14日3時45分~)、NLでオランダと対戦するドイツ。アウェーマッチだが、あらゆる意味で絶対に勝っておきたい一戦だ。写真は先月のフランス戦。 (C) Getty Images
ロシア・ワールドカップでの早期敗退は、ドイツにとって大きなショックだったのは間違いない。だが、あれがドイツ・サッカーの将来を閉ざし、全てに絶望しているのかといえば、そんなことはない。
フライブルクのユースダイレクター、アンドレアス・シュタイエルトに、代表のW杯敗退が影響を及ぼしたことは何かあったのか? と先日、尋ねてみたが、答えは非常にシンプルだった。
フライブルクのユースダイレクター、アンドレアス・シュタイエルトに、代表のW杯敗退が影響を及ぼしたことは何かあったのか? と先日、尋ねてみたが、答えは非常にシンプルだった。
「ないよ。本当に、何もない。私はチームに帯同していたわけではないから、内部のことは分からない。でも、選手たちの質を見たら、どれだけ高いレベルを備えているかは分かる。W杯では、確かにうまくいかなかった。でも、それはひとつのチームの、一大会での話だ」
EURO2000で無残なグループリーグ敗退を喫した時とは、状況が違う。
あの頃は、選手、チームから希望を見出すことができなかった。世代交代をしようにも、どこに代わりとなる選手がいるのか? という混乱があった。全てを変えなければ……という危機感をみんなが抱え、だからこそ、大がかりなタレント育成改革が断行されたわけだ。
対して、現在のドイツの土壌は、そんなに“やわ”なものではない。
もちろん、あのロシアでの「悲劇」に納得しているドイツ人はひとりもいないし、やり直せるなら、すぐにでもやり直したい。
ドイツ・メディアのあいだでは、様々な噂話が取り上げられ、それだけを読むと、とりかえしのつかない“ズタボロ状態”だったと錯覚してしまう。メスト・エジルのDFB(ドイツ・サッカー連盟)告発引退騒動は、大きな波紋を広げた。今、ドイツ・サッカーを悪く語ろうと思えば、どこまでも悪く語ることができるだろう。
だが、それが何をもたらすのだろうか。ドイツ・サッカー界の重鎮の目は、すでに未来を見据えている。
例えば、元ドイツ代表キャプテンのマティアス・ザマーは、「我々はまた、サッカーの話をしなければならない」と語っていた。メディアの情報に踊らされるのではなく、今大会のサッカーで何が良くなかったのか、何が足らなかったのか、何をしなければならないのか、を突き詰めなければならない、と。
ヨアヒム・レーブ監督は、9月に行なわれたUEFAネーションズ・リーグ(NL)フランス戦前の記者会見で、ロシアW杯の失敗について、こう見解を示した。
「私が犯した最大のミスは、自分たちの得意なスタイルでグループリーグは突破できると信じ過ぎたことだ。そのためには、全ての条件が整っていなければならない。そうすることで、高いリスクを回避することができるのだが、そのための条件が自分たちに合っていなかった。
今、振り返ると、自惚れのようなものがあったと言わざるを得ない。あのサッカーで頂点へ昇り詰めたいと思い、そのためにもっとパーフェクトなものにしたかった。だが、私は14年ブラジルW杯の時のように、オフェンスとディフェンスのバランスのあいだで準備しなければならなかった」
自省し、一度じっくりと時間を取り、また戦うための英気を養った。「W杯が終わって数日後の段階で、新しい挑戦に向けて、力とやる気が溢れてくるのを感じた。また始まるのが楽しみだ」と、指揮官は語っていた。
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