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【ルヴァン杯準決勝】第1戦の湘南戦だからより際立った、瀬川祐輔の”ストライカー”としての真骨頂

カテゴリ:Jリーグ

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2018年10月11日

インテリジェンスに富んだストライカー。

湘南戦では瀬川が裏へ走るシーンが何度もあった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[ルヴァンカップ準決勝・第1戦]柏 1-1 湘南/10月10日/三協F柏
 
 ルヴァンカップ準決勝・第1戦の湘南戦、瀬川祐輔はストライカーとして強烈な存在感を示した。
 
 最も顕著に特長が表われていたのは、ストロングポイントを「動き出し」と自負する通り、チームメイトがボールを持てば、すかさず最終ラインの裏へ走り出していた点だ。瀬川が左サイドを抜け出し、ゴールに迫るシーンは何度もあった。
 
 また、開始早々には右サイドを抜け出した江坂任のクロスに合わせて、先制点をゲット。瀬川は「あれは任くんが通してくれたので、落ち着いて決められました」と謙遜するが、相手DFとの駆け引きでマークを外して、なおかつ江坂が信頼してパスを送ってくれたからこそ、生まれたゴールだろう。
 
 湘南戦では瀬川の活躍が目立ったが、その理由はいくつかある。好調の伊東とオルンガ(ケニア)の代表活動による不在や、普段の2トップから1トップへの変更によって、いつもよりボールが瀬川に集中した。また、対戦した湘南が前がかりになり、瀬川の動き出しが活きるだけのスペースもあった。
 
 そうした要因があったにせよ、湘南戦での瀬川のプレーは、加入当初では見られなかった。思い返せばシーズン開幕前、自身の柏移籍を「奇跡」と言いつつ、自らを「使いやすいプレースタイル」と述べていた。その言葉通り、今季の序盤戦はサイドハーフでの起用もあり、出場機会も少なく、ストライカーとしての存在感は乏しかった。
 
 そんな時期を経て、今では2トップの一角に定着して調子を上げ、J1で6ゴール、ルヴァンカップで2得点を記録。FWとして躍動した湘南戦後には、瀬川は自身のプレーについて、こんなことを述べている。
 
「(自分の強みは)動き出し、駆け引き、ポジショニングとか。身体が小さいから、相手に触られたら力でポジショニングが取れなくなるので、あまり触られないように、(敵と敵の)間、間に立つようにしています。あとは、ゴール前でのシュートの選択肢とか、そういった部分は冷静に選んでシュートを打てているなという感覚があります」

 インテリジェンスに富んだストライカーと言えるようなコメントだった。そして現在、瀬川のゴールゲッターとしての特徴を理解して活かしてくれるチームメイトがいて、小柄なFWもその期待に応えてゴールを量産している。ポジティブなサイクルが生まれているのだ。
 
 1-1で迎えるルヴァンカップ準決勝の第2戦は10月14日、アウェーで再び湘南と相まみえる。好調“ストライカー”瀬川の2戦連発に期待したい。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)

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