アジア・チャンピオンズリーグ第１戦
鹿島アントラーズ（日本） － 水原三星（韓国）
10月３日（水）／19:00／県立カシマサッカースタジアム
 
　まだ見ぬ頂点へ――。鹿島は10月３日、アジア・チャンピオンズリーグ準決勝第１戦、水原三星（韓国）戦をホームで戦う。
 
　今大会のグループリーグでも顔を合わせた両チーム。敵地・水原での対戦となった第２節（２月21日）は、２-１で鹿島が勝利した。気温が氷点下を下回り、ピッチの土も凍るという悪条件の中で、金崎夢生（現鳥栖）が２得点を奪う活躍。終盤に１失点を喫したが、アウェーで白星を飾った。
 
　今季２度目の対戦となった第６節（４月17日）は、決勝リーグ進出を確定させた状況で臨戦。植田直通（セルクル・ブルージュ）や金崎をベンチに回し、ターンオーバーで臨んだが、31分にセットプレーから失点し、０-１で敗れた。
 
　２試合を戦い、手の内は知っている。三竿健斗は「球際が今までACLでやってきたなかで一番強い。（総合的な）チーム力もある。ヨム・ギフンがいい選手。タメを作って、ゲームをコントロールできる。そこをやらせてはいけない」と元韓国代表MFを警戒。今夏加入して対戦経験のない、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFのエルヴィス・サリッチについても「左利きでいい選手。ずっとマッチアップすることになる。いかに潰せるか。左利きはある程度（プレーは）予測できる」と話した。
 

　アタッカーにも注意だ。今年１月に加入した元モンテネグロ代表FWのデヤン・ダムヤノビッチは、過去３度Kリーグ得点王に輝いた実績を持つ。中盤でつながれたボールは、最終的にはダムヤノビッチへと集まり、得点に結実させるのが得点パターンだ。４月の対戦でも被弾し、それが決勝点となっている。チョン・スンヒョンは「強くて本当にいい選手。ゴールへの嗅覚もあり、やっかいなFW。しっかりと抑えたい」とエース封じに闘志を燃やす。
 
　レオ・シルバが警告の累積で出場停止のため、ボランチは永木亮太と三竿健のコンビが予想され、先発は準々決勝・天津権健（中国）戦の第２戦がベースになると見込まれる。７月25日のC大阪戦で右足首を負傷した昌子源も復帰時期が近く、自身の復帰の可能性について言及しているが、「（試合の）結果次第では間に合わせる」と非常事態の場合に限っての復帰であり、「勝ち上がれば、決勝はもちろん出る」とあくまでも決勝での復帰を目指す姿勢。準決勝の２試合はチームメートに託す。
 
　ACLにおけるクラブの歴史を塗り替えつつある鹿島。初戦を制し、準決勝突破につなげたい。