日曜日に行なわれたセリエＡ第４節、ユベントス対サッスオーロ戦で待望の移籍後初ゴールを決めたのが、ポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウドだ。チームの全得点である２ゴールを挙げて開幕４連勝に貢献。ゴールレスの呪縛からみずからを解放した。
 
　父親の移籍と同じくして、ユーベ・ジュニアの門を叩いたのがクリスチアーノ・ジュニア君。現在８歳で、パパ譲りのスピードとバネを持つアタッカーは新天地でもさっそくゴールを量産しており、Ｃ・ロナウドは「適応力は僕よりずっとあるね」と言って目を細める。
 
　ジュニア君の夢は、いつの日か、父を超えるビッグプレーヤーになること。しかし、偉大なパパの見立てはなかなか厳しいものだ。『beIn Sports』の取材にこう答えている。
 
「もちろん、クリスが父親と同じくらいの選手になってくれたら嬉しいよ。実際に彼は僕より『もっと良い選手になりたい』といつも言っているからね。ただどうかな、ちょっと難しいんじゃないかと思う。それにしてもジュニアチームでの活躍は凄いみたいだね。僕なんかよりよっぽど新しい環境に適応する能力があるんじゃないかな（笑）」

 

　さらに『DAZN』のインタビューでも息子について言及。「とにかく負けず嫌いで競争が大好き。小さい頃の僕とまったく同じだ」と話し、「速くて巧くて、シュートが得意。まあ今後どんな選手になっていけるかは彼次第だろうね」と想いを明かしている。
 
　超が付くスーパースターの２世が父を超えた例はほぼ皆無に等しい。しかし、Ｃ・ロナウド自身は謙遜しているものの、ジュニア君が特大のポテンシャルを秘めているのは揺るがない事実だ。イタリア中から才能が集うユーベ・ジュニアで早くも結果を叩き出しているのだから。今後の成長が実に楽しみな原石だ。