９月15日（現地時間）、ブンデスリーガ第３節が行なわれ、ハノーファーは２-３でRBライプツィヒに敗れた。
 
　日本代表の一員としてコスタリカ戦に出場した浅野拓磨は、チーム合流から間もないにもかかわらず、今回もスタメン入り。一方、コンディションが上がってきたという原口元気は、現地メディアからは先発出場も予想されたが、ベンチで試合開始を迎えた。
 
　ライプツィヒでの一戦、ホームチームは３分にヴェルナーが縦パスで右サイドを抜け出し、ペナルティーエリアに侵入して惜しいシュート。対するハノーファーは７分、CKのクリアボールを浅野が拾ってチームのファーストシュートを放った。

 
　９分、ライプツィヒは右サイドからムキエレがファーサイドへクロス。これを胸トラップしたサラッチが強引にシュートを放つと、ボールは寄せたDFに当たって浮き上がり、これをフリーでいたポウルセンが難なく頭で詰めて先制ゴールを奪った。
 
　しかし、時間の経過とともにポゼッションを高めていたハノーファーは13分、ベブが右サイドを抜け出してクロス。相手DFのクリアが小さくなったところを、フュルクルクが豪快に右足を振り抜き、ゴール左隅に突き刺した。
 
　試合を振り出しに戻したハノーファーは、ここから幾度も浅野に得点機が訪れる。16分には縦パスで抜け出しそうになるが、ここでは２度にわたってコントロールミス、２分後にはワラセのラストパスを受けてシュートを放つも、背後から寄せたムキエレにブロックされる。直後のCKでも、再びクリアボールを詰めるが、GKグラーチにセーブされた。
 
　浅野はスペースが空いていることもあり、過去２戦に比べて持ち味を出して躍動するが、24分にパスをカットされてカウンターを受け、ヴェルナーにフィニッシュまで持ち込まれるというピンチの要因となる。
 
　そして40分には、下がってボールを受けたところで相手のプレッシャーを受けてボールを奪われると、フォシュベリ→ヴェルナーと繋がれ、勝ち越しゴールを献上してしまった。
 
　42分に左サイドを抜け出してクロスを上げ、アディショナルタイムにはFKからのルーズボールを拾ってシュートを放つなど、惜しい場面を作った浅野だったが、致命的なミスを挽回するゴールは生み出せずに前半を終えた。
 
　後半も立ち上がりに浅野が２度のチャンスに絡むなど、ハノーファーは攻勢に立ち、53分にはCKからワラセが決定的なシュートを放つが、グラーチの好反応に阻まれる。
 
　その後もハノーファーにボールを握られ続けたライプツィヒだったが、63分、カウンターからカンプルのスルーパスでフォシュベリが左サイドを抜け出し、正確なクロスをヴェルナーに合わせて３点目のゴールを挙げる。
 
　ハノーファーにとっては戦意を削がれる失点になったかと思われたが、65分、フュルクルク→ワラセとエリア手前で繋ぎ、スルーパスでエリア左に侵入したアルボルノスがうまくボールを浮かせたシュートをゴール右隅に流し込み、すぐに１点を取り返す。
 
　そしてこの直後、浅野とマイナがベンチに退き、代わりに原口とウッドが登場。２戦ぶり出場の原口は２列目の左サイドに入った。
 
　しかし、徐々にハノーファーは攻撃が停滞し、チャンスを作ることはできず、逆にライプツィヒが時折見せるカウンターに脅かされる。原口は左サイドの突破を試みたり、ボールを散らしたりするが、守りへの意識をより強くしたライプツィヒには効果的なものとはならない。
 
　90分、原口は浅野同様にCKのルーズボールからゴールを狙うが、これも相手DFにブロックされる。ハノーファーは４分間のアディショナルタイムで、CKから再三チャンスを作るも、身体を張ったライプツィヒの守備の壁を崩すことはできなかった。
 
　ライプツィヒはようやく今シーズン初勝利を挙げ、一方のハノーファーにとっては２引き分けの後の初黒星となった。
 
　ハノーファーは次節、22日に久保裕也擁するニュルンベルクのホームに乗り込む。