【インテル】チリ代表メデル獲得に本腰。イカルディへのオファーはなし
 
　かねてから、中盤の補強リストにチリ代表のガリー・メデルをリストアップしてきたインテルは、７月22日、保有権を持つカーディフと初めての話し合いをもった。
 
　インテルは移籍金700万ユーロ（約９億8000万円。支払いは３年分割）をオファー。対するカーディフは、1100万ユーロ（約15億4000万円）から900万ユーロ（約12億6000万円）まで要求額を下げてきており、交渉は佳境に入ってきた。
 
　一方、アルゼンチン人FWマウロ・イカルディについては、モナコからのオファーが噂に上っていたが、少なくとも私（ディ・マルツィオ）がクラブ内部から得ている情報によれば、モナコからも他のクラブからも正式なオファーは届いていない。
 
　ワルテル・マッザーリ監督の構想の中では重要な戦力と位置づけられており、もし今後オファーが届いても検討の対象にはしないというというのが、インテルの基本姿勢だ。
 
【イタリア・サッカー連盟】デメトリオ・アルベルティーニが会長選挙に立候補
 
　イタリア・サッカー連盟の副会長で元イタリア代表のデメトリオ・アルベルティーニ（46歳）は７月21日、８月11日に行なわれる会長選挙への立候補を表明した。この選挙は、ワールドカップ２大会連続早期敗退の責任を取って辞任したジャンカルロ・アベーテ会長の後任を選出するためのもの。
 
　すでに同じく副会長で、アマチュアリーグ連盟会長のカルロ・タベッキオが立候補しており、一騎打ちになるものと見られる。
 
【ユベントス】モラタが膝を怪我、全治40日
 
　７月19日に入団発表をしたばかりのアルバロ・モラタが21日の練習でGKルビーニョと衝突して膝をひねり、側副靭帯を傷めた。詳しい診断は22日の検査を待たなければならないが、チームドクターは全治40日前後になるだろうと見ているようだ。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
　イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
　イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年１月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン（当時シャフタール・ドネツク）がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
　セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち（iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています）、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
　ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
　ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年７月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
　そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。（片野道郎）