内田篤人や遠藤保仁が見た代表初選出・天野純のFKキッカーとしてのポテンシャルは?

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年09月03日

「俊さんかと思った」(内田)

今季はここまで4得点の天野。そのうちの2得点は直接FKからのゴールだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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キックの蹴り方は磐田の中村俊輔と比較されることが多い天野純。内田は「俊さんかと思った」と印象を語る一方、遠藤は「似ているとは思わない」とのことだ。写真:左・Getty Images/右・山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 天野純の今季初ゴールは、3-0で勝利した4月の鹿島戦だった。

 横浜の1点リードで迎えた21分、ゴールに向かって右寄りの位置でFKのチャンスを得ると、自慢の左足から放たれたボールは一直線にゴールへと向かい、右のポストを叩いてネットを揺さぶる。

 鮮やかな一発は、鹿島の内田篤人に「俊さん(中村俊輔/現・磐田)かと思った」と言わしめるほどだった。

 さらに1-1で引き分けた5月のG大阪戦、チームを敗戦から救う同点弾も、得意のFKで叩き込む。今度はゴールに向かってやや左寄りの位置。放たれたボールは東口順昭の懸命のセービングも及ばず、左上の四隅を正確に射抜いた。

「コースも完璧だった。自信を持って蹴れていると思います」

 そう語ってくれたのは、日本屈指のキッカーでもある遠藤保仁だ。俊輔との比較について訊けば、「似ているとは思わないですけど」とのこと。ただ、「天野君が俊輔を意識しているかどうかは知りませんが、そういう風に比べられるのは、それだけ評価されているはずなので。素晴らしいキッカーだと思います」と好意的な見解を示した。

 森保ジャパンの初陣となる9月シリーズ(7日にチリ、11日にコスタリカと対戦)で、山口蛍、大島僚太の怪我による不参加を受けて、川崎の守田英正とともに追加招集された。

 豊富な運動量と確かなテクニックを備え、ボランチでもトップ下でも計算できる横浜のレフティは、セットプレーのキッカーとしてもポテンシャルは高い。高精度のキックで代表定着を狙いたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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