長谷部は2試合連続のベンチ外
9月1日(現地時間)、ブンデスリーガ第2節が行なわれ、ブレーメンは2-1でフランクフルトを下した。
リーガ開幕戦ではフライブルクを下したフランクフルトが、前節はハノーファーと1-1の引き分けに終わったブレーメンをホームに迎えた一戦。後者の大迫勇也は2戦連続の先発出場を果たしたが、体調不良により前節でメンバーから外れたフランクフルトの長谷部誠は、練習には復帰していたものの、今節もベンチ外となった。
リーガ開幕戦ではフライブルクを下したフランクフルトが、前節はハノーファーと1-1の引き分けに終わったブレーメンをホームに迎えた一戦。後者の大迫勇也は2戦連続の先発出場を果たしたが、体調不良により前節でメンバーから外れたフランクフルトの長谷部誠は、練習には復帰していたものの、今節もベンチ外となった。
立ち上がりからブレーメンはホームチームに厳しいプレッシャーをかけていくが、これをかわしたフランクフルトが縦に速い攻撃で相手ゴールに迫っていく。15分にはコスティッチのクロスにアレが飛び込み、クロスバーをわずかに越える惜しいシュートを放った。
対するブレーメンがファーストシュートを放ったのは16分。クルゼの決定的なヘディングシュートを引き出したのは、この日のポジションである左サイドから好クロスを上げた大迫だった。
これはシュートがGK正面に飛んで得点とはならなかったが、5分後、M・エッゲシュタインの縦パスでDFラインの裏に抜け出した大迫が、落ち着いてシュート。前日の移籍市場最終日にパリ・サンジェルマンから加入したばかりのGKトラップの股間を抜いて、ゴールネットを揺らした。
ところが、副審はフラッグを上げてオフサイドをアピール。大迫もこの判定に落胆するが、主審がVARで確認した結果、ゴールが認められ、改めて大迫は喜びを爆発させた。
リーグ2戦目で初ゴールを記録した大迫。30分にもハルニクのラストパスを受けて惜しい場面を迎えた他、効果的なパスやクロスで、前半は多くのチャンスを創出していった。
フランクフルトは11分にサルセドが負傷、早い時間でヌディッカと交代というアクシデントに見舞われていたが、さらに32分、フランクフルトのヴィレムスがゲブレ・セラシェに手を出して一発退場。数的不利を負う羽目となり、守勢のまま前半を終えることとなった。
ところが後半開始から3分、ブレーメンのアウグスティンソンがGKパブレンカに頭で戻したパスが弱く、ガチノビッチがこれをカットしたところを倒され、フランクフルトはPKを獲得。ブレーメンはこのプレーでパブレンカが負傷、18歳のプログマンとの交代を余儀なくされる。
突然のプロデビューとなったGKに対し、アレは逆を突いてPKを決め、ホームチームが試合を振り出しに戻した。ここから、フランクフルトは勢い得て積極的に攻撃を仕掛け、数的不利を感じさせない互角以上の戦いを展開していく。
対するブレーメンもこれに応戦。60分には、大迫がクラーセンのスルーパスで好機を迎えるが、アブラハムのタックルで阻まれる。直後、アウグスティンソンのライナー性のクロスを大迫が胸でゴールに押し込んだが、オフサイド判定。今回は覆ることがなかった。
アウェーチームは時間の経過とともにポゼッションで大きく上回り、フランクフルトをゴール前に釘付けにする。
大迫は中央、左、そして中盤とポジションを変え、好パスを出したり、良い位置でパスを引き出したりと、効果的なプレーを見せる。83分には左サイドからフリーで途中交代のピサーロにクロスを通して、決定機を創出した。
しかし、ブレーメンは幾度も好機を迎えながらも、最後までフランクフルトの牙城を崩せない。アディショナルタイムも5分が過ぎ、引き分けが濃厚かと思われたが、ここでラシチャが粘り、ペナルティーエリア手前の好位置でFKを獲得する。
これをラシチャ自身が右足で狙うと、ボールは名手トラップの必死のダイビングも虚しく、ゴール左隅に突き刺さり、劇的な決勝点をブレーメンにもたらした。間もなくして試合は終了。ブレーメンは2戦目にして、リーガ初勝利を飾った。
ブンデスリーガは代表ウィークのために中断期間に入る。3節、フランクフルトは14日にドルトムントとアウェーで、ブレーメンは16日にホームでニュルンベルクと対戦する。次節も日本人対決が実現するか、楽しみである。