この試合で神戸は、ルーカス・ポドルスキが左足の剥離骨折から復帰。さらに一時帰国から再来日したアンドレス・イニエスタも復帰し、ともにワールドカップ優勝を経験した両雄の初の共演が実現した。
そして、このふたりのコンビネーションから先制点が生まれた。15分、右サイドでボールを受けたポドルスキがドリブルで中央へ切れ込みながら、タイミングを図ってラストパス。これに反応したイニエスタが鮮やかなターンで磐田センターバックの大井健太郎をかわし、さらにはGKカミンスキーをもかわして右足でゴールに流し込んだ。神戸がイニエスタのJ初得点となるファインゴールで先制した。
7月28日の柏戦以来の復帰戦となったイニエスタは、やはり凄かった。初ゴール後も、圧巻のプレーを連発。中盤での見事なパスさばきとともに、ゴールに直結するラストパスも次々と繰り出す。
42分には、古橋亨梧へ鮮やかなループパスを通して決定機を創出。これは古橋がボールコントロールを誤り、得点にはつながらず。
後半もイニエスタの巧みなボールさばきやパスを軸に攻め込む神戸。56分には、イニエスタのワンタッチパスから、次々にダイレクトパスがつながり、最後は古橋が移籍後初ゴールを決めてみせた。
神戸は84分、自陣に押し込まれ、山田大記の突破をイニエスタが倒してしまい、PKを献上。これを川又堅碁に決められ、1点差に迫られる。しかし、最後はリードを守り切り、2対1でタイムアップ。神戸が3試合ぶりの勝利を掴んだ。
注目されたイニエスタとポドルスキは、極上のパフォーマンスを展開。とりわけイニエスタは柏戦に続く異次元ぶりを発揮して、チームを勝利に導いた。
【PHOTO】イニエスタ移籍後初ゴール!終始試合を支配した神戸が3試合ぶりの勝利!
