【W杯キープレーヤー解体新書】バスティアン・シュバインシュタイガー|ピルロ的なスタイルへと進化

カテゴリ:国際大会

ロベルト・ロッシ

2014年07月08日

戦術センスが成熟して――。

戦術理解度を高め、司令塔タイプへと成長したシュバインシュタイガーは、攻守両面で大きな存在感を放つ。 (C) Getty Images

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 怪我に強いタイプではない弱みも、パーソナリティーが傑出している強みもラームと同じ。もともとはサイドハーフで、年々プレースタイルの幅を広げると同時に戦術理解力を高めて、現在はインサイドハーフやレジスタ(司令塔)として攻守両面で大きな存在感を放っている。
 
 中央でプレーするようになっても、1対1の突破力や縦への推進力といった従来のクオリティーは落ちるどころか磨きがかかり、長短のパスワークや守備の局面におけるポジショニングなど、セントラルMFに必要な能力をしっかりと上積みしてきた。
 
 守備では的確なポジショニングで縦パスのコースにフィルターをかけるだけでなく、強靭な体躯にモノを言わせるフィジカルコンタクトでボールを奪取。ひとたびボールを持てば、広いプレービジョンと優れたタイミングの感覚を活かした長短自在のパスで局面を前に進め、状況次第では敵陣に進攻してミドルを放つ。
 
 以前に比べれば、オフ・ザ・ボールで走り込み、フィニッシュに絡む頻度は下がっている。これは戦術センスが成熟して、ボールのラインより後ろで攻守のバランスを取り、司令塔として機能する側面がより強くなっているため。いわばピルロ的なプレースタイルに進化してきたとも言える。これはバイエルンでも確認できる傾向だ。
 
 2ボランチの一角でプレーする場合、似たタイプとはいえ、よりダイナミックで行動半径が広いケディラとの組み合わせが非常によく機能していた。適応能力の高いシュバインシュタイガーは、クロースの起用時には最終ラインをプロテクトしながら、バランスを整えるレジスタに徹することもできる。その意味で、ドイツの中盤における文字通りの要と言えるだろう。
 
分析:ロベルト・ロッシ
構成:片野道郎
 
※『ワールドサッカーダイジェスト 出場32か国戦術&キープレーヤー完全ガイド』p87より抜粋。

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