「ベティスの左サイドはタカシ・イヌイの定位置」地元メディア報じる。指揮官は柴崎岳にも興味?

カテゴリ:海外日本人

山本美智子

2018年07月19日

乾のスタメン起用は「100%間違いない」。

地元メディアによる新シーズンのベティスの予想布陣。乾は左サイドのレギュラーとして期待されている。(C)Getty Images

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 ロシア・ワールドカップにおける乾貴士の活躍は、スペイン国内でも連日のように各メディアで取り上げられ、この日本代表MFがFIFAの公式サイトで、キーラン・トリッピアー(イングランド)やデニス・チェリシェフ(ロシア)、ジェリー・ミナ(コロンビア)らとともに今回のワールドカップでの活躍を取り上げられたことも大いに話題になった。

 そんな乾は、新天地のベティスでスタメンを確保できるのか。ここまでのところ、スペインではどのメディアも「ベティスの左サイドはタカシ・イヌイの定位置になる」と断じ、「スタメン起用は100%間違いない」と報じている。

 ワールドカップの日本代表戦を全試合チェックしたというベティスのキケ・セティエン監督も、「イヌイはすごくよかった。彼は私のお気に入りの選手だ」と語っているように、チームの主軸としての活躍が期待されているのは明らかだ。ちなみに指揮官は、「日本には他にも私好みの選手が何人かいた。柴崎岳もそのひとりだ」と、地元メディアに対し漏らしていたという。
 
 今シーズンはヨーロッパリーグにも参戦するベティスは、欧州タイトルも視野に入れ、乾のほかにも数人の新顔を加えている。GKには次代のスペイン代表を担うと言われているパウ・ロペスをエスパニョールから獲得。元バルセロナのマルク・バルトラを中心とするディフェンスラインはまだ強化の途中にあるが、新戦力候補としてホニー・カストロ(セルタ)やジェリー・ミナ(バルサ)らの名前も挙がっている。

 乾がプレーすることになる中盤の補強は、リーガでも注目の的だ。ボランチのレギュラーとして期待されているのは、この夏にベティス史上2番目に高い移籍金、1600万ユーロ(約20億8000万円)で獲得したアンゴラ出身のポルトガル代表MF、ウィリアム・カルバリョだ。1年前にベティスにやってきたメキシコ代表のアンドレス・グアルダードとともに、中盤の底でタッグを組むことになる。

 そして、トップ下で左の乾と右のホアキン・サンチェスをつなぐ役割を務めることになるのが、昨シーズンまでレアル・ソシエダでプレーしていたセルヒオ・カナレスだ。かつてレアル・マドリーでもプレーしていたテクニシャンはすでにチームに合流し、練習中に決めたループシュートが話題になるなど、かなり調子を上げている様子がうかがえる。

 パラグアイ代表のアントニオ・サナブリア、あるいはベティスの下部組織出身のセルヒオ・レオンが担うであろう1トップには、24歳のロレン・モロンという逸材も控え、乾とホアキンのサイドにも、クリスティアン・テージョという両サイドをこなす実力者が控えている。指揮官のお気に入りのひとりである乾といえども、気は抜けない状況だ。

 多くの新戦力が加わることで、キケ・セティエン監督のチーム作りは複雑さを増しているが、新生ベティスの乾の受け入れ態勢は、万全と言えるだろう。

文●山本美智子(フリーランス)

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