「俺はもう終わりかもしれない」フランス代表CBを追い詰めた“一大珍事件”が明らかに

カテゴリ:ワールド

結城麻里

2018年07月18日

デシャン監督もパジャマ姿で避難していた!?

優勝決定後のセレモニーで大はしゃぎだったラミ。マルセイユで酒井宏樹の同僚CBは“追放処分”を食らってもおかしくない大事件を引き起こしていた。(C)Getty Images

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 フランス代表のビックリ秘話が飛び出した。ロシア・ワールドカップのラウンド・オブ16、アルゼンチン戦で勝利した後、レ・ブルー(フランス代表チームの愛称)のホテルで大騒動が起きていたというのだ。
 
 フランスのテレビ局『TF1』に登場したCBアディル・ラミが明かした。
 
 ラミによるとこの夜、フランス代表の選手たちは勝利を祝って、ホテルの廊下で歌いまくり、大騒ぎを開始。ラミもそこに加わったが、あるところで習慣どおり自分の部屋に入り、裸でリラックスし、就寝前のゲームを始めていた。
 
 ところが廊下の歌声は大きくなるばかり。しかも部屋を次々ノックして、就寝していたチームメイトを起こして回り、ドアが開こうものなら乱入してベッドをひっくり返す蛮行に及んでいた。
 
 あらかじめ「おバカ騒ぎ」が大きくなるのを予期していたラミは、念のため消火器を部屋に持ち込んで防御態勢を敷いていた。が、案の定、バンジャマン・メンディを先頭とする若者たちがドアをノック。裸のラミが開けると若い連中が乱入しそうになり、慌ててドアを閉めようとした。ところがメンディがさっとドアに足を挟み、裸のラミは追い詰められたのだ。
 
 そこでベテランDFは、廊下に向かって消火器を猛然と発射。これが煙式の消火器だったため、廊下は煙でモウモウに。「1メートル先も見えないほどで、まるでシシャ(水たばこ)の煙部屋。いや、シシャなんかまだ優しいもんで、もうヴェロドローム(マルセイユの本拠地)だった!(爆笑)」と本人。だがさすがに騒ぎすぎで、ラミは「(代表から)追放されるんじゃないかと恐くなった」そうだ。
 
 しかも、それだけでは終わらなかったらしい。
 
 煙は他の階にまで充満し、ついには煙探知機が始動して警報が鳴り響いてしまった。これで「すわ、火事か!」と驚いたホテル側は、館内にいるすべての者に避難勧告を出し、従業員も選手も全員が外に避難する事態に。ディディエ・デシャン監督もパジャマ姿で外に出たという。
 
 やがて警察や警備隊までがホテルに駆けつけ、これを見たラミは「俺はもう終わりだと思った」という。フランス人は、フランスらしいこの秘話を知って、大受けで大爆笑した。
 
 それにしても、ここまで桁外れの集団だったとは――。優勝後のロッカールームに招かれたロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、思わず呆然としたという話にも、さすがに頷ける。
 
 どこまでも底抜けに破天荒な、レ・ブルーであった。
 
文●結城麻里
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