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【ロシアW杯準決勝・決定カード】クロアチア×イングランド|対照的な歩みの末の大舞台初対決!

カテゴリ:国際大会

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年07月08日

過去のメジャー大会予選では因縁のある両国

クロアチア(左)は98年大会以来、イングランド(右)は90年大会以来の準決勝だが、当時はどちらも敗退を喫している。決勝へ駒を進めるのはどちらか!? (C) Getty Images

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 決勝トーナメント1回戦・デンマーク戦に続いてのPK戦をモノにして1998年フランス大会以来のベスト4入りを果たしたクロアチア。対してイングランドは、堅守で鳴らすスウェーデン相手に得意のセットプレーなどから2点を奪い、余裕を持って90年イタリア大会以来となる準決勝へ駒を進めた。
 
◇今大会成績
クロアチア
・グループリーグ
グループD1位:3勝・7得点1失点
〇2-0 ナイジェリア
得点者:オウンゴール、モドリッチ
○3-0 アルゼンチン
得点者:レビッチ、モドリッチ、ラキティッチ
〇2-1 アイスランド
得点者:バデリ、ペリシッチ
・決勝トーナメント1回戦
△1(3PK2)1 デンマーク
得点者:マンジュキッチ
・準々決勝
△2(4PK3)2 ロシア
得点者:クラマリッチ、ヴィーダ
 
イングランド
・グループリーグ
グループG2位:2勝1敗・8得点3失点
〇2-1 チュニジア
得点者:ケイン(2点)
○6-1 パナマ
得点者:ストーンズ(2点)、ケイン(3点)、リンガード
×0-1 ベルギー
・決勝トーナメント1回戦
△1(4PK3)1 コロンビア
得点者:ケイン
・準々決勝
○2-0 スウェーデン
得点者:マグワイア、アリ
 
 クロアチアが90年初頭にユーゴスラビアから独立した新興国なだけに、通算での対戦は7試合と多くない。そのなかで最も注目を集めた試合といえば、2007年11月21日のEURO2008予選最終節だろう。
 
 イングランドが勝つか引き分けで本大会行きが決まるという状況で迎えたウェンブリーでの一戦、2点を先取されたホームチームはランパードのPKとベッカムのクロスを受けたクラウチのゴールで追いついたが、終了10分前に痛恨の失点を喫し、最終的にクロアチア、ロシアの後塵を拝し、実に84年フランス大会以来となる予選敗退を喫した。
 
◇通算対戦成績&結果
(クロアチアの)2勝1分け4敗
2009年 イングランド 5-1 クロアチア(W杯予選)
2008年 クロアチア 1-4 イングランド(W杯予選)
2007年 イングランド 2-3 クロアチア(EURO予選)
2006年 クロアチア 2-0 イングランド(EURO予選)
2004年 クロアチア 2-4 イングランド(EURO GL)
2003年 イングランド 3-1 クロアチア(親善試合)
1996年 イングランド 0-0 クロアチア(親善試合)
※GL=グループリーグ
 
 最も直近の対決である2010年南アフリカ大会予選では、イングランドが連勝、しかも2戦合計で9得点と圧勝を収めてリベンジ(クロアチアは僅差で敗退)を果たしているが、果たして今回はどのような結末が両国に待ち受けているだろうか。
 
 クロアチアは、グループリーグではアルゼンチンを3-0で下すなど、モドリッチ、ラキティッチらを中心とした魅惑の攻撃陣の力で首位通過を果たしてきたが、決勝トーナメントでは2試合とも苦しんだ印象が強い。息詰まる緊張感のなかで240分を戦ったことで、疲労も相当なものがあるだろう。
 
 しかし、こういったギリギリの戦いを勝ち抜いただけに、各選手にはどのようなことが起こっても動じることのない強い精神力が身についたに違いない。一発勝負では、これは大きな武器である。2度のPK戦で好守を見せたスバシッチの存在も、チームメイトには心強いことだろう。
 
 一方のイングランドは、格下相手に連勝を飾った後、グループステージ最終戦でベルギーに敗れて2位通過となり(これは狙い通りだったかもしれないが)、決勝トーナメント1回戦ではコロンビアに1-0ですんなり勝つはずが、土壇場で追いつかれてPK戦前でもつれ込むなど、いまひとつその実力の程が掴みづらかった。
 
 しかし、スウェーデン戦では難敵相手に攻守で充実ぶりを見せつけ、試合運びも文句なしと、評価はうなぎのぼりとなった。セットプレーという武器で得点を量産しながら、得点ランキング首位のケイン、リンガード、アリらが連動して得点機を生み出すこともできる。そして守備は伝統的な強さがあり、守護神ピックフォードという新たなヒーローも誕生。伝統と新しさが融合した、魅力的な集団だ。
 
 ここまでの内容やコンディションを比較すると、イングランドが有利と言えるかもしれないが、たったひとつのプレーで流れは変わるだけに、どのような展開、結末もあり得る。最後まで目が離せない注目の一戦は7月11日(日本時間・12日午前3時開始)、モスクワで行なわれる。

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