強国フランスと比較しても興味深い数字が。
【7月7日・サマラ|準々決勝 スウェーデン 0-2 イングランド】
自慢の武器をいかんなく発揮をしてのベスト4入りだった。
イングランドはスウェーデンに対して勇猛果敢に立ち向かい、攻守両面で圧倒。24歳の若き守護神ジョーダン・ピックフォードの奮闘もあり、見事な完封劇を演じて、28年ぶりのベスト4入りを決めた。
いまや英国中を熱狂に包み込み、元イングランド代表CBのリオ・ファーディナンドが、「正直言って驚いている」と、公共放送「BBC」で語るほど、望外の躍進を見せている「スリーライオンズ」。この快進撃が生まれた理由は? それを紐解くカギが、セットプレーでの勝負強さにある。
今大会のイングランドの総得点数は「11」だが、その内の8つがセットプレーから生まれている。
自慢の武器をいかんなく発揮をしてのベスト4入りだった。
イングランドはスウェーデンに対して勇猛果敢に立ち向かい、攻守両面で圧倒。24歳の若き守護神ジョーダン・ピックフォードの奮闘もあり、見事な完封劇を演じて、28年ぶりのベスト4入りを決めた。
いまや英国中を熱狂に包み込み、元イングランド代表CBのリオ・ファーディナンドが、「正直言って驚いている」と、公共放送「BBC」で語るほど、望外の躍進を見せている「スリーライオンズ」。この快進撃が生まれた理由は? それを紐解くカギが、セットプレーでの勝負強さにある。
今大会のイングランドの総得点数は「11」だが、その内の8つがセットプレーから生まれている。
すでに準決勝進出を果たし、優勝候補の筆頭にも挙げられているフランスのセットプレーからのゴールは、全9得点中3点(2つはPK)。これと比べても、イングランドのセットプレーでの勝負強さが際立ったものだと言えるはずだ。
さらに「BBC」によれば、W杯でセットプレーから8ゴールを奪ったチームは、イングランドで開催された1966年大会のポルトガル以来だという。
平均身長は182.7cmと、ずば抜けて上背があるわけではないイングランドだが、その際立ったセットプレーの強さには、指揮官や選手たちも手応えを口にする。流れの中から点を取れていないことも指摘されているガレス・サウスゲイト監督だが、「問題ない」と、批判を意に介していない。
「FKやCKから点を取るのは我々のスタイルであり、強みだ。相手は我々をファウルで止めている。そこから得点できるならば素晴らしいことだろう」
また、スウェーデンとの一戦で貴重な先制点をCKから挙げたハリー・マグワイアは、「セットプレーは僕らの強みで、重要なプレーさ。何度も練習を重ねてきたから自信があるんだ」と誇らしげに語った。
さらに、チームキャプテンで主砲のハリー・ケインも、「練習場で一生懸命に取り組んできた成果だ。一昔前のロングボールスタイルとは質が違うよ」と、批判を一蹴している。
強みを最大限に活かし、快進撃を続けるイングランド。はたして、その勢いで52年ぶりの世界一の座に就くことができるのか。まずは、クロアチアとの準決勝に注目したい。