決勝トーナメント１回戦
ブラジル対チリ
13：00（日本時間29日１：00）キックオフ
ミネイロン（ベロオリゾンテ）
 
【ブラジルの視点】
 
　ワールドカップの決勝トーナメント１回戦での対戦は３度目となるこのカード。過去２回はいずれもブラジルが大勝を飾っている（1998年フランス大会は４-１、2010年南アフリカ大会は３-０）ものの、今回は非常に厳しい戦いになるのは間違いない。過去、ブラジルが国内でチリと26回対戦して一度も敗れていないとしても、だ。
 
　ルイス・フェリペ・スコラーリ監督は「（チリの）ホルヘ・サンパオリ監督が作ったチームは、技術的にも戦術的にもハイレベルにある。非常に困難を伴う一戦となるだろうが、それでも我々は自信を持って戦う」と語っている。
 
　この大事な一戦で、スコラーリ監督は、ボランチの一角をパウリーニョからフェルナンジーニョ、右SBはダニエウ・アウベスからマイコンに入れ替え、さらにFWフッキではなくMFラミレスを起用して守備を強化するものと見られている。
 
　ダビド・ルイスが背中を痛めたようだが、軽度のものであり、試合出場に支障はないと思われる。
 
［試合結果］
第１戦：○３-１　クロアチア
第２戦：△０-０　メキシコ
第３戦：○４-１　カメルーン
 
［得点者］４点：ネイマール　１：オスカール、フレッジ、フェルナンジーニョ
［警　告］１回：ネイマール、グスタボ、ラミレス、T・シウバ
 
【チリの視点】
 
　62年の地元開催の大会（３位）以降、ベスト８に進出したことがないチリだが、今回は大きなチャンスだと誰もが感じているようだ。アレクシス・サンチェスは「ブラジルは非常に強いチームだが、今のチリには勝つ力がある。この大会で新しい歴史を作りたい」と意気込んでいる。
 
　DFのガリー・メデルは筋肉系の問題を抱えており、ブラジル戦に出場できるかどうかは半々の状況だとされている。
 
　逆に、MFのアルトゥーロ・ビダルはグループリーグ３戦目のオランダ戦を休んだことで、コンディションは良くなっており、ブラジルとの大一番にはスタメンとして出場が可能ということだ。
 
　エドゥアルド・バルガスは、過去に出場した２度のブラジル戦でいずれもゴールを決めている。そのうちのひとつは、今回の会場であるベロオリゾンテでのもの（2013年４月24日）である。
 
［試合結果］
第１戦：○３-１　オーストラリア
第２戦：○２-０　スペイン
第３戦：●０-２　オランダ
 
［得点者］１点：A・サンチェス、バルディビア、ボーセジュール、バルガス、アランギス
［警　告］１回：アランギス、ビダル、メナ、シルバ
 
◆対戦成績＆試合結果
 
ブラジル
48勝13分け７敗
チリ
 
2013年11月19日　ブラジル　２-１　チリ
2013年４月24日　ブラジル　２-２　チリ
2010年６月28日　ブラジル　３-０　チリ
2009年９月９日　ブラジル　４-２　チリ
2008年９月７日　チリ　０-３　ブラジル
 
 
ワールドサッカーダイジェスト編集部