周囲の批判に当の本人は?
現地時間7月2日に行なわれたロシア・ワールドカップ、ラウンド・オブ16のブラジル対メキシコの一戦は、“サッカー王国”が2-0で勝利し、快哉を叫んだ。
序盤はメキシコの鋭くなおかつ執拗なフォアチェックに苦戦したセレソンだったが、相手のペースが落ち始めた後半は試合を完全に掌握。そのなかで鮮烈な輝きを放ったのは、至宝ネイマールだった。
51分に敵陣のバイタルエリアで起点となると、左サイドを抜け出したウィリアンからのリターンクロスを中央で合わせて先制点をゲット。さらに88分には速攻から持ち上がり、シュート気味のトーキックでフィルミーノのダメ押しゴールをアシストした。
1ゴール・1アシストと期待に違わぬ千両役者ぶりを大いに見せつけたネイマール。だが試合後、各国メディアの見出しに躍ったのは、そんなセレソン・エースの“愚行”を批判するものだった。
71分、タッチライン際で倒れ込んだネイマールにメキシコ代表MFミゲル・ラジュンが歩み寄る。そこでボールを奪おうとしたラジュンは、ネイマールの右足首を軽く踏みつけてしまう。これが、故意だったかどうかは微妙なところだが、セレソンの背番号10は絶叫してのたうち回り、試合は2分程度中断した。
序盤はメキシコの鋭くなおかつ執拗なフォアチェックに苦戦したセレソンだったが、相手のペースが落ち始めた後半は試合を完全に掌握。そのなかで鮮烈な輝きを放ったのは、至宝ネイマールだった。
51分に敵陣のバイタルエリアで起点となると、左サイドを抜け出したウィリアンからのリターンクロスを中央で合わせて先制点をゲット。さらに88分には速攻から持ち上がり、シュート気味のトーキックでフィルミーノのダメ押しゴールをアシストした。
1ゴール・1アシストと期待に違わぬ千両役者ぶりを大いに見せつけたネイマール。だが試合後、各国メディアの見出しに躍ったのは、そんなセレソン・エースの“愚行”を批判するものだった。
71分、タッチライン際で倒れ込んだネイマールにメキシコ代表MFミゲル・ラジュンが歩み寄る。そこでボールを奪おうとしたラジュンは、ネイマールの右足首を軽く踏みつけてしまう。これが、故意だったかどうかは微妙なところだが、セレソンの背番号10は絶叫してのたうち回り、試合は2分程度中断した。
今大会のネイマールは、ファウルを受けた後にオーバーに痛がる姿が多く見られ、その度に、批判をされてきた。
メキシコ戦後も、英公共放送『BBC』で解説者を務める元イングランド代表FWのアラン・シアラーは、「おいネイマールさんよ、頼むからそんな振る舞いは止めてくれ! もうウンザリなんだよ!」と辛辣な言葉を浴びせ、さらに米紙『Time』は、「ドラマチックなリアクション。もはや芸術の域」と皮肉り、ロシア国営放送『RT』は、「ネイマールの演技は悪い見本だ」と糾弾した。
ただし、そうしたネガティブな声を当の本人は意に介していない。メキシコ戦後のフラッシュインタビューに応じたネイマールは次のように語っている。
「僕を弱らせようという試みだろうね。だからそういう批判を気にするつもりはないよ。だからメディアの前で話したくなかったんだ。プレーはし続けなければいけないし、チームメイト、チームを助けなければならない。その為だけに僕はここにいる。勝つためにここに来ているし、まだまだ改善できることを願っている」