「史上最悪のキャプテン」は4年で成長!
【6月27日・モスクワ|グループE セルビア 0-2 ブラジル】
前回大会の覇者ドイツがまさかのグループリーグ敗退を喫する一方で、サッカー王国はその威厳を見せつけた。
勝てば決勝トーナメント進出が決まるブラジルは、立ち上がりから攻勢に立ち、ネイマール、ガブリエウ・ジェズス、フェリッペ・コウチーニョらが好連係を見せ、巧みな個人技とパスワークでセルビアの守備網をかいくぐる。
そして36分、コウチーニョのスルーパスに抜け出したパウリーニョが相手GKウラジミール・ストイコビッチの動きを見極め、冷静なループシュートでゴールネットを揺らした。
先制したブラジルは、後半にセルビアの反撃を受けながらも、攻撃の姿勢を貫き通すと、69分にCKからネイマールの蹴った絶妙なボールにチアゴ・シウバがニアで頭で合わせ、激闘に終止符を打った。
前回大会の覇者ドイツがまさかのグループリーグ敗退を喫する一方で、サッカー王国はその威厳を見せつけた。
勝てば決勝トーナメント進出が決まるブラジルは、立ち上がりから攻勢に立ち、ネイマール、ガブリエウ・ジェズス、フェリッペ・コウチーニョらが好連係を見せ、巧みな個人技とパスワークでセルビアの守備網をかいくぐる。
そして36分、コウチーニョのスルーパスに抜け出したパウリーニョが相手GKウラジミール・ストイコビッチの動きを見極め、冷静なループシュートでゴールネットを揺らした。
先制したブラジルは、後半にセルビアの反撃を受けながらも、攻撃の姿勢を貫き通すと、69分にCKからネイマールの蹴った絶妙なボールにチアゴ・シウバがニアで頭で合わせ、激闘に終止符を打った。
盤石の試合内容で今大会2勝目を挙げ、グループ首位通過を果たしたセレソン。そのあまりに良すぎる出来に、選手たちも手応えを掴んだようだ。試合後、地元の有力メディア『O Globo』の取材に「苦しい時を過ごしてきた」と語ったのは、決勝ゴールを挙げたキャプテンのT・シウバだ。
彼は前回大会、準々決勝のコロンビア戦で累積警告を受け、1-7という屈辱的大差で敗れて『ミネイロンの悲劇』と呼ばれた準決勝のドイツ戦を、スタンドから眺めることしかできなかった。
当時、「史上最悪のキャプテン」とまで揶揄されたT・シウバだが、その雪辱を果たすべく臨んだ今大会は、ここまで3試合全試合にフル出場。33歳のベテランCBは、存在感の高さを示している。
チームを決勝トーナメントへ導く一発を見舞ったT・シウバは、自信満々に語っている。
「攻撃を受けた時に相手がどうしたら嫌がるかを、僕は知っている。いま、僕らが戦っている相手は、W杯だから質も高い。そのうえで、相手をどうしたら抑え込めるかを理解できているのは大きいよ」
指揮官のチッチも、T・シウバをはじめとするチームの成長を誇らしく思うとともに、現チームの強さの秘訣を明かしている。
「我々は期待に反して勝ち残っているわけではなく、力があるから生き残っているんだ。このチームは精神的にも強く、競争のなかで進化している。それが、ピッチ内のパフォーマンスに如実に表われているね」
前回王者の失態を尻目に、試合を重ねるごとに強くなっている印象も受けるブラジル。はたして、その快進撃はどこまで続くだろうか。決勝トーナメント1回戦の相手は、難敵メキシコだ。